中学受験の勉強方法として、過去問はいつからやるべきなの?
効果的な勉強方法とは?
何年分ぐらいは用意するべき? ってか、そもそも赤本って、どうやってゲットするもんなの?
小学校6年生の秋ともなると、もう本当に受験本番。
焦っちゃダメなのはもちろんわかっていますが、それでも少しでも効率的な勉強の仕方を考えたいですよね♪
ということで、今回はこんなテーマでお届けしますね。
本記事のテーマ
中学受験の過去問は何時からやるべき?何年分?赤本の効果的な勉強方法は?
ポイント
- 中学受験でいつから過去問、赤本を解き始めるかというと、6年生の11月が目安
- 中学受験で過去問を解く目的はその学校の問題形式、解答用紙の形式に慣れるため
- 過去問の目安は、本命校は5年分 対抗は3年分
本記事では、こういった内容について紹介していきます。
本記事を読むことで、あなたの疑問や不安を取り除いてくださいね。それでは、さっそく見ていきましょう。
あなたが得られる情報
中学受験の過去問を解き始める時期は、6年生の11月から
中学受験の過去問をやり始めるのは、夏休み明けの11月前が一つの目安となります。
なぜなら、中学受験の出題範囲の勉強がすべて終わる時期が、6年生の2学期半ばだからです。
もちろん科目によって違いはありますし、算数や国語は、実際には6年生の夏休み前には、すべての単元を終え、残りはひたすら復習を行い、取りこぼしをなくしていく勉強となります。
ただ理科や特に社会の公民、時事問題、といったあたりは夏休み終了時でもまだ終わってない単元があり、すべてのカリキュラムが終わる時期が、2学期半ばになるのが多くの大手塾の学習カリキュラムだからです。
こう説明すると、算数や国語なんかはすでに習っているのであれば、夏休み前ぐらいから取り組んで何度も解かせる方が良いんじゃないの?
なんて疑問に思う方がいるかもしれません。
ですが、算数や国語の過去問をあまり早く解かせ始めるのは、おススメしません!
なぜなら、夏休みなど復習が終わってないタイミングで解かせても、多くの生徒はあまり解けずに合格最低点に到達しないので、自信を無くす結果となります。
また、子供って順応力が高く、過去問を解いて回答を見てえしまいますと、問題を覚えてしまい、せっかく過去問に取り組むときに、問題に見覚えがあり、新鮮さがなくなってしまいます。
なので、中学受験をやり始めるのは2学期以降にした方が良い、とよく言われますが、もう少しはっきりこれだけは言わせてください。
1学期の早い時期に過去問をやるのはむしろマイナスの結果になるので、過去問に取り組んではダメ!
ということをまずは理解してくださいね。
中学受験で過去問、赤本を解く意味・目的とは?
中学受験勉強において、過去問、赤本を解く意味は、大きく分けて3つあります。
- 一つ目は、その学校の問題形式、回答形式になれること。
- 2つ目は、本命校の出題傾向、試験問題の時間配分に子供が慣れること
- 最後に3つ目が、子供がその学校の合格最低点に到達するかどうかで、志納校選びの基準とすること。
この3つが大きな役割となります。もう少し詳細に説明していきますね。
過去問を解くことで、問題形式、回答形式に慣れる
学校によって、問題用紙や回答用紙の使い方が異なります。
そういった、学校特有の、癖のある問題や回答用紙になれる、というのが非常に大きな意味合いとなりますね。
たとえば、桜陰女子中学校では、国語の回答用紙が非常に特徴のある問題用紙となっています。
通称、弁当箱、という形で、ほとんど白紙で大きな箱がいくつか用意されただけの回答用紙に、長文の記述を行うような技術が求められます。
こういった形式って、みんな練習してきてるのが当たり前なので、それが足らないとまずいってのは分かりますよね?
学校ごとに問題用紙や回答形式に特色がある場合は、その形式になれるのが一番の目的です。
ここで一点注意事項があります!
問題文や回答用紙、赤本などの書店で手に入る過去問では、出版の都合上、問題間のスペースなどが厳密に再現されていないケースが多々あります。
せっかく本番に慣れようとしているのに本番と違う用紙で練習してもしょうがないですよね?
なので、もし志望校の学校説明会で、入試対策などの項目がある場合は、ぜひとも危機に行くようにしてください。
なぜかというと、そのような場で、実際に過去に使った問題用紙や回答用紙のホンモノを配布してくれるケースが多々あるんですね。
そういう機会をしっかりとゲットし、子供に練習させるチャンスを作るようにしてくださいね。
本命校の出題傾向、試験問題の時間配分に子供が慣れる
志望校の過去問題を解くことによって、志望校の出題順序になれる!ってのが一番大きいですね。
例えば、算数の具体例でいえば、簡単な計算で済む問題が最後にあるので、実は最後の問題だけ解いて、それから最初に戻ってくるべき。
とか、国語であれば、漢字や用語の問題がどこに出てくるのか?なんていう出題パターンってのは、ほとんどの学校で、毎年共通というか同じパターンを採用してくれています。
子供は受験本番はものすごい緊張していますし、実力を出し切るのが本当に難しいです。
そういった精神状態の子供が、スムーズにテストに入り込むためにも、ある程度は過去問を解いて、解いていく順番なんかまで、あらかじめシミュレーションしておくのが、対策としては有効となりますね。
慶応とか伝統的な学校は、本当に過去10年ぐらい、同様というかある程度は分かっている問題がそのまま出てきているような学校もありますので、そこは慣れも大きいと思いますね。
過去問の得点率で、志望校の選定に利用する!
はっきり結論を言っちゃうと、過去問の結果でその学校に受かりそうかどうかを判断する!ってのが、一番みんなが気にしているというか、知りたい結果ですよね。
家でリラックスした状態で、緊張していない状態で、合格最低点が取れていないようであれば、その学校を受験させるのかどうかは考えるところですね。
もし合格最低点に届いていなかったとしても、合格最低点に届くような間違い直しができているのであれば、そこまで悲観するような結果ではないと思います。
とはいえ、まずは合格基準店に到達するように、何度かの過去問を解くことで、レベルを上げていってほしいと思いますね。
中学受験対策として、過去問は何年分やるのが良いの?
結論から言いますと、本命校の過去問は、5年分を目安として、過去問にチャレンジしてください。
あまりにも数が多すぎてもしょうがないのですが、本命校として考えているのであれば、やはり5年分ぐらいを解いておきたいですね。
なぜかというと、それぐらいの年数の過去問を解けば、出題されるほとんどの単元にチャレンジすることになると思いますので、その結果をもとに、弱点を補強していくのが、過去問の効果的な勉強方法となります。
とはいえ、過去問にチャレンジするとなると、答え合わせや間違い直しなどを考えると、1日がかりの勉強になります、そこで、6年生の後半は、しっかりと予定を立てて、実際の試験の始まる時間帯に合わせて、過去問に取り組むようにしてくださいね。
また、第2候補として考えている学校も、できれば3年分ぐらいはチャレンジしておくと良いですね。
また過去問を解いていく順番ですが、できれば過去の問題から解いていくと良いです。5年分を解くつもりなのであれば、1回目は5年前、2回目は4年前、という風に、古いものから新しい年度の過去問にチャレンジするのをおススメします。
なぜかというと、過去問1回目は、点数が思ったように取れず、厳しい結果になる可能性が高いです。
そのあと、何度かチャレンジすることにより徐々に点数が上がり、合格点に到達するようになってきます。
そのような結果の時に、少しでも最近の年度で合格点を上回ったほうが、子供も満足感がありますし自信につながります!
中学受験は本当にメンタルが非常に重要となります。少しでもモチベーションが上がる可能性があるのであれば、親はそのチャンスは逃さずに利用するようにしてくださいね。
また、子供は1回解いた過去問は割と覚えているというか、記憶してしまいます。
なので過去問を何度も解いて合格最低点数に到達させる勉強法は、そこまで意味はありません。
勉強法としては、過去問を解くことで、苦手な単元や覚えきれていない項目を洗い出しをし、試験ピンポイントで復習するのではなく、その単元全体を補強するような形で、勉強の精度を上げていくようにしてくださいね。
赤本や過去問、親は夏み前には志望校の問題をしっかりと把握して!
子供が解くのは秋以降と言いましたが、親は別です!
親は、夏休み前には、第一志望校、第二志望校、の過去問はゲットしてください。
そして、しっかりと出題傾向や問題形式を予習し、わが子が問題を解けそうかどうか?
という観点で、下調べが必須です!
赤本や過去問って、やっぱり学校側からのメッセージが入っており、こういった勉強をしてきてほしい!
というのが表れています。
例えば、基礎をしっかりと重要視してきてほしい。とか、算数の式や考え方まで含めて、しっかりと記述して説明できるような生徒に入ってきてほしい。
といったように、学校側が希望する生徒が受かりやすいように、問題が組まれています。
親はこういった学校側の希望をしっかりとリサーチし、わが子がそういった学校側の入ってきてほしいと思っている子供とタイプがしっかりとマッチしているのか?
という観点で、子供が過去問に取り掛かる前には、しっかりと事前に調査しておくようにしてくださいね。
まとめ:中学受験の過去問を解くタイミングは秋以降!
最初にあなたが疑問や不安に思っていたことは解消されましたか?
繰り返しになってしまいますが、ここまでで説明してきた内容を、簡単にまとめておきますね。
ポイント
- 中学受験の過去問を解き始めるのは、11月ぐらいから
- 本命校は、5年分を目安に過去問を解く
- 出題形式や回答用紙などになれる
- 学校説明会で、本番の用紙が配布される学校もあるので、しっかりチェックする
- 親は夏前には赤本をゲットし、どんな問題が出題されるのか、事前にリサーチしておく
過去問を解き始めるころになると、もう本当に親も不安が爆発して、冷静にいられない時期です。
ですが、成績があまりよくない結果が出て不安なのは子供も当然そうですし、落ち込んで自信喪失状態に落ち込んでいます。
秋口から急激に志望校のランクが上がることは少ないですが、この過去問対策の時期からどれだけ冷静に親が子供に向き合えるのか?
というのが、中学受験の成功の大きなポイントとなります。
何があっても、子供には不安をぶつけないで、ただ冷静に後ろから支え続けてあげてくださいね