そんな疑問に、ここでは答えます。
この記事を読むことで、あなたの疑問に答えていきます。
ポイント
- 公文式は、計算力向上に役立つけど、月謝が高くて、コスパが悪い
- 公文式を低学年に倣うのは、中学受験に弊害はない。
- 役立つ子供が多い
- 公文式では、思考力は鍛えられない。
- 中学受験を考えると、不向き。
ってのが、ここで私の結論になります。
こうやって言い切れるのは、実際に私が小学校低学年の時に徹底的に公文式で計算力を鍛えました。
4年生で入塾する前にはすでに6年生までの単元の学習を行い、中学受験を突破した管理人が、実際に息子に通わせながら改めて思ったことを書いています。
なので、経験してない人に比べて、公文式の良いところも悪いところも知ってますので、ぜひとも参考にしてくださいね。
あなたが得られる情報
公文式は、計算力向上に役立つけど、月謝が高くて、コスパが悪い
結論から言ってしまいますと、公文式は計算力向上には役立ちます。
なぜなら、公文式の基本は徹底的な反復練習でカリキュラムができており、計算力を鍛えるには、必要な作業だからです。
もう少し具体的に言いますと、公文式では、レベルの概念があります。
最初のレベルは足し算ができる。
次のレベルは2桁の足し算引き算ができる。
といったように、徐々に難易度が上がっていくようなプリント構成となっています。
この難易度なんですがが、どうやってレベルが上がるかというと、試験を行います。
試験の合格基準はレベルにもよるのですが、50問5分以内間違い5個以内、ならランク1として昇級する。
みたいな感じで、レベルを上げていきます。
こうやって、徹底的に反復練習を行うことにより、計算間違いを減らし、見るだけですぐに答えが浮かぶところまで徹底的に頭の中に叩き込むのが公文式の概要になります。
計算力を身に着けるためには、地道な徹底的な反復練習は一度は通らないといけない道かな~、とは思いますね。
ただ、その金額・月謝が問題です。
対象教科:算数・数学、英語、国語
生徒一人あたり1教科の月会費(月謝、税込)
対象 | 1教科/月額会費 | |
---|---|---|
東京・神奈川 | 他地域 | |
幼児・小学生 | 7,700円 | 7,150円 |
中学生 | 8,800円 | 8,250円 |
高校生以上 | 9,900円 | 9,350円 |
この月謝、これがとにかく割高なんですよ。半額とかなら手間を考えても通わせる価値があるのですが、これだけの値段をかける意味が本当にあるのか?
公文式の先生たちは、この値段に見合うだけの教える能力を持ち合わせているのか?
世間の流れに合わせて何となく月謝を値上げしていってるだけで、実際の中身は全然変わってないのでは?
なんて、疑問がどうしてもクリアーにならないんですよね~
反復練習させるだけなら、公文式に通う必要はない
公文信者の方が多くいるようなのですが、あえて言わせてもらいます。
プリントを解くだけなら、家でドリルでも100マス計算でもそれだけで十分。
つまり、徹底的な反復練習を行わせたいだけで、公文式のプリントにこだわる必要はない。
ってのが、私の結論になります。
実際、公文式のプリント内容としては、足し算では1+1=□,1+2 = □1+3 = □・・・ってな感じで順番に難しさを増しているだけで、特段プリントが優秀なわけではありません。
単純にあれだけの大量のプリントを家で印刷するのは面倒くさい。ってだけです。
あれだけのプリントを解かせたいだけなら、本当に本屋さんに行って子供向けの計算練習のドリルを買ってきて、家でコピーして何度もやらせるだけで十分です。
その程度の内容で、そこまで解説してくれるわけでもないので、採点 + 問題のプリントの手間 = 7000円オーバー、って今ならバカバカしく感じますね。
公文式に通うことで、学習習慣がつくのでは?
こういった気持ちの方もいると思いますが、学習習慣は習い事に行かなくても身に着けられます。
ってか、本気で中学受験を考えているなら、家で親と一緒に学習習慣をつけていかないと、最後まで乗り切るのは難しいです。
もちろん共働きとかいろいろ各家庭の事情があるとは思うのでこれ以上は言いませんが、学習習慣をつけたいだけならいくらでもほかの手段があるとは思いますね。
強いて言うと、家の近所で友達と遊び感覚で勉強に行ってくれる。ってのは、親としては楽ができるので、その点ではありがたいといえばありがたいんですがね。
公文式を低学年に倣うのは、中学受験に弊害はない。役立つ子供が多い
ここまで公文に否定的なことを言ってきました。
が自分が通った経験、息子を通わせた経験で言わせてもらいますと、公文式が中学受験に対して与える弊害はほとんどないと考えています。
むしろ、弊害以上に計算力が身につく。という、スキルアップは間違いなく起きますし、その効果は絶大です。
中学受験で中堅校以下の偏差値40前後の学校では、情報処理能力を問われる問題が頻出します。ってか、それがすべてのようにも感じられます。
そこで、計算間違いをせずに解答できる。ってのは、間違いなく大きなアドバンテージとなります。
その効果は、公文式を習わせることで身に付きますし、疑うことなく自信をもって大丈夫です。
公文式では、そもそも思考力は育たない
じゃあこれだけ世の中で公文式の弊害が言われているのかと言いますと、みんな公文に多くを求めすぎてる。ってのが私の結論です。
要は、公文式ではそもそも思考力・考えるチカラなんてものは伸ばそうともしていないし、伸ばすカリキュラムになっていません。
CMなんかでは子供の可能性やらなんちゃら言っていますが、教材や教え方を見ていると、とにかく処理能力を徹底的に伸ばそうとしているようにしか思えません。
ここを大きく勘違いし、公文式に期待しすぎているので、こんな弊害なんて大げさな話になってるんだと思います。
公文式は単純に、計算能力を上げるためだけの、作業を身体にしみこませるための場所。と考えると、こんな弊害なんて話にはつながらないと思いますけどね。
公文式に慣れると、文章問題や図形が苦手で解けなくなる。って噂は?
結論を言ってしまいます。
解けなくなる。のではなく、もともと解く練習をしてなくて実力がない子供が、公文をやっても解けないだけ。
ってのが正しい言い方です。
そもそも、公文式では進んでいくと文章問題が出てくるんですが、これも一定のパターンがあって、結局中身は計算練習なんですね。
速度を求める文章問題でも、最初に距離と時間が書いてあって、子供はその数字を機械的に割り算するだけで速度が求まる。
ってな感じで、解法がワンパターンなので、考える能力を全く使ってないんです。
ってか、そもそも思考力と処理能力伸ばし方は全く異なります。
思考力を伸ばそうと考えると、例えば丸一日、解けない問題を徹底的に考え続ける。
みたいな勉強法が必要になります。
ただ、公文式を併用しているとこういったじっくり考え続ける姿勢がとりづらくなります。
なので、ある程度の計算能力が身に付いたら、遅くとも小学校3年生の入塾を考え始めたころには、公文式はやめてじっくりと考える勉強方法にシフトしていくべきです。
このシフトがうまくいかない子供もいるので、公文式にドップリはまるのは、怖いところもありますね。
なので、繰り返しになりますが、中学受験を考えているのであれば、入塾前には公文をやめなさい。間違っても併用はダメ!
ってことだけでも、頭に入れておいてくださいね。
まとめ:中学受験と公文式の弊害ややめる時期
いかがでしたか?
あなたが最初に持っていた、公文式と中学受験との疑問は解決しましたか?
繰り返しになりますが、ここまで説明した内容について、最後にまとめておきますね。
ポイント
- 公文式は、計算能力を鍛える。要は作業が早くなる。
- 公文式では思考力・考えるチカラ、地頭は賢くならない。
- 公文式は中学受験の弊害はない。ただし、小学校3年生(入塾前)にはやめるべき。
- 公文式は、コスパが悪い。計算ドリルや自作プリントで十分OKI
ってのが、ここまで話してきた内容になります。
いかがでしたか?
公文式も要は単なる勉強の一種なので、やって何も身につかないとか弊害しかない。なんて言われてるような酷いものではないです。
やった体験者としては、計算能力向上という、間違いのない恩恵が得られました。
ただ、中学受験を考えた時に、公文式では通用しないのも事実です。
そのためにも、受験勉強を始めるあたりで、公文式はスパッとやめて、考えさせる勉強習慣にシフトしてきましょう。
絶対に、欲張って計算能力アップのために塾 + 公文、ってのはやめてください。
失敗して後悔するのが目に見えてます。
周りに流されず、賢く付き合うようにしましょうね。