私立中学、国公立中高一貫校の選び方

中学受験の併願校選び方は?2023年入試、男子、女子、地域別にパターン紹介!

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中学受験に悩む母親

中学受験って併願校戦略が重要って聞くけど、どうやって学校を選んだらよいの?
男子女子東京千葉神奈川、なんて色々条件が違って参考になる併願パターンが見当たらないんだけど・・・

子供の受験となると、疑問があると不安になりますよね。

ここでは、受験本番の結果を左右する可能性があり、さらに親が絶対にやらないといけない併願校戦略、について紹介していきます。

本記事のテーマ

中学受験で併願校を賢く選ぶコツは?

ポイント

  • 首都圏では、1月中旬から2月1~4日まで受験が続くものとして学校を選んでおく
  • 併願パターンは事前にシミュレーションを!
  • 学校選択の基本的な考え方は、志望校選びと同等でOK!
  • 午前午後の1日2校受験は、子供の体力を見ながら考えて!

本記事では、こういった内容について紹介していきます。

本記事を読むことで、あなたの疑問や不安を取り除いてくださいね。それでは、さっそく見ていきましょう。

中学受験の併願校ってどんな意味があるの?無駄じゃない?

中学受験の併願校って何?

全くの初心者でも分かるように解説していきますが、特に首都圏の中学受験では、複数の試験日、複数学校を受験するのが一般的なスタイルとなっており、それを併願校、併願パターンと呼んでいます。

なんで併願するの?
最初は疑問に思うかもしれませんが、意味合いとしてはいかのようなことが考えられます。

  • 受験慣れをして、変に緊張しないようにする
  • 住んでる地域によるが、志望校の選択肢を増やす
  • 最終模試替わり
  • 子供のメンタル調整!

ここでは、簡単に解説していきますね

受験慣れをして、緊張を和らげる!

併願校を受けさせる一番大きな理由としては、本命校、熱望校の試験日までに本物の入試を経験させ、場に慣れさせる!
ってのが大きな理由です。

やはり小学生で試験は毎週のように通わせている日能研やサピックスで受けているから、イマサラ緊張するもないし、受けさせる必要ないでしょ?!

なんて思う親御さんがいるかもしれませんが、模試と本物の入試は全くの別物です。

今までは塾の中で普段あっている友達、先生たちの顔を見ながら試験を受けていて緊張することなく受験で来ていた子供が、本番の入試を受ける際には異様に緊張して吐いてしまって体調もメンタルもズタボロ・・・
模試偏差値では80%合格判定が出ていたのに、不合格に。。。

なんて体験談であったり具体例はいくらでも出てきます。

模試と入試は別物!
って考えをもって、まずは試験会場の雰囲気に場慣れさせることを意識してください。

そのためにも、極力、併願校は友達と一緒に連れ立って受験するような真似はやめたほうが良いです。
出来ることなら、なるべく遠くで友達と会う可能性が極力少ないような前受校を受験できると良いですね。

埼玉から東京など越境すれば、志望校はいくらでも増やせる!

首都圏、特に東京北部から千葉に住んでいる子供、家庭に多いのですが、要は県をまたいでしまえば志望校、本命校の受験チャンスが一気に広がります。

なぜかというと、県によって入試日が異なるから!

  • 埼玉の中学受験・・・1月中旬開始
  • 千葉の中学受験・・・1月3週~4周開始
  • 東京、神奈川の中学受験・・・2月1日~4日

各地域ごとの中学校の受験日ですが、ざっくりとではありますが、このような受験日程で試験を執り行います。

これを見てもらうと分かりますが、要は千葉と東京の境目辺りに住んでる子供は、例えば千葉県の学校を1月末に受けて東京の学校を2月1日に受ければ、通学圏内で多くの学校を受けることが可能です。

逆に東京都内でも特に池袋辺りに住んでる子供であれば、さいたま駅までは湘南新宿ラインを使えばすぐに行くことができますし、十分に通学圏内です。

このように地域ごとに受験日が決まっているのですが、いくつかの県をまたいで通学圏内なのであれば、多くの学校を受けることをおススメします!
学校に受かって入学資格をキープしておくために保証金を20万~30万ぐらい払っておかないといけない!
なんてデメリットもあるにはありますが、合格校をキープして複数受け続けられる。ってのはかなり大きなメリットと言えますね。

1月は模試が無いので、冬休みを終わった後の最終成績確認!

1月は模試が無いので、冬休みを終わった後の最終成績確認!

1月の特に前半の前受け校を受ける大きな意味として、模試代わりに使える!ってことが言えます。

首都圏模試や四谷大塚、といった塾によらない公開模試も含めてなのですが、基本は年内で模試が終わりとなり1月は6年生の模試は行いません。
そもそも本番の試験がすぐ近くですし、模試を受けさせる意味がないからですね。

ただ、東京神奈川組にとっては2月1日までまだ少し時間がありますし、弱点や苦手単元が見つかった場合は2週間もあれば十分に取り返せる時間があります。
そういった考えをもって、成績表を返してくれる中学校を選んで受験することにより、本番ではあるのですが模試代わりとしても使える!

ってことがあります。

冬休みに頑張った子供であれば成績が上がってる可能性もありますし、レベル確認代わりに受けさせてみても良いですね

本番前に合格をもらって、子供の気持ちを上げていく!!

併願校を考えるうえでぜひとも意識しておいてほいのは、本命校前に受験させることで子供のメンタルをコントロールする!ってことです。

お正月で少し気が抜けて中だるみしている子供はあえて不合格になるようなレベルの学校を受けさせて、調子に乗って緩んでいるメンタルを締めなおす!
勉強を頑張って成績を上げようと努力している子供には、受かりそうなレベルを選んで合格体験をさせ、自信を点けさせて本命校にチャレンジしてもらう!

なんて、子供のタイプやメンタルの調子によって、受験させてどのような気持ちを味わわせたいか?
ってことを考えるようにしてください。

『不合格』をあえてさせるかどうか?ってのは、本当に難しいので、子供をよく見て塾の先生としっかり相談して、学校を選ぶようにしてください。
子供にとって不合格ってあまりにも厳しい結果すぎて、しょげ返ったままになってしまう子供が一定数います。

逆に、不合格の結果を見ることでやる気スイッチが入って、『なにくそ!!次は受かってやる!』って考えられる子供も一定数います。
このあたりのタイプを見極めながら、併願校を選ぶようにしてくださいね。

中学受験の併願校の選び方は?選ぶべきポイントは?

併願校の選び方は?選ぶべきポイントは?

併願校、複数校受験の意味は先ほどから解説してきました。

ここではそのような意味を理解したうえで、どのように併願校を選んでいくのか?
併願パターンはどうやって決めていくのか?

ってことを具体的に紹介していきますね

併願校選択の基本は、チャレンジ校と安全校をセットにする!

併願パターンを考えるときにまず意識してほしいのは、チャレンジ校、本命校、熱望校が決まっているのであれば、それとセットで安全校、保険校、を選ぶ、ってことですね。

よくある勘違いとして、第一志望、第二志望、があるので、それらの学校を受けながら併願パターンを考える親御さんがいるのですが、このパターンにすると全落ちの可能性が一気に跳ね上がります!

日程にもよるのですが、併願校を選ぶ場合は偏差値的に安心の保険校をしっかりと選ぶようにしましょう1

併願校でも通って良い!と子供が思える学校を!

中学受験の後悔、失敗体験談で何人もの親御さん、生徒さんから聞く話として、併願校をまじめに考えておらず、入学してみたら全然想定と違ってがっかり・・・
なんて残念な体験談を聞きます。

特に併願校って12月に慌てて考え始める家庭が多いので、その時期にはどうしても学校説明会も終わってるし、子どもも塾の勉強が忙しくて学校を見学してる暇がない・・・
結果として、受験当日が初めて学校訪問日。

なんて併願校を受けさせている親御さんがいますが、これは大失敗のもとです!

当たり前の話なのですが、併願校を受けさせている時点で、その学校に行くことになる可能性が数%かもしれませんが存在します。
それなのに深く考えないで、子供が行っても良いと思ってもない学校を受けさせるのは全くの時間のムダ!

せめて学校を一度で良いから見に行って、子供が満足していることを確認してから併願校を選んであげてください!

1日2校の併願パターンは、子供にとってもしんどいです。午後入試前は仮眠とって、休ませて!

東京、神奈川の中学受験日程に関してなのですが、2月1日から4日までの4日間、詰め詰めになった試験日程で受験することが可能です。

毎日午前午後、と試験をしていますので、その気になればこの4日間で8校の受験をすることが可能です!

ですが、個人的にはそこまでのフル日程受験はおススメしていません!
なぜなら、単純に疲れて子供のパフォーマンスが落ちてくるからです。

ほとんどの学校が2月1日午前が一番受かりやすいので、第一志望の学校をそこで受けさせる家庭が多いです。
となると、1日午後は本命校受験につかれている状態なので、出来れば受験させないで次の2日の受験に備えてほしいとは思っています。

ただ、1日午前がかなりのチャレンジ校で合格可能性が20%程度だと認識しているのであれば、1日午後は合格確率が90%近くあるような保険の安全校を受験させて、2日以降の受験に備えていきましょう

1日2校受験の場合は、移動時間、昼飯時間も考慮して!

1日2校受験させる場合に覚えておいてほしいのは、移動にどの程度の時間がかかるのか?
試験時間を見て、お昼ご飯を食べている時間は取れそうか?
ってこの2点を意識してください。

この辺りは子どもの体力に盛りますし、受験させる学校間での物理的な距離にもよります。

例えば1日午前を巣鴨の方で受けたのであれば、2日目を立川とか府中の方まで通わせるのはなかなかにシンドイです。
電車移動で乗っているだけ、って感じるかもしれませんが、子供にとって長距離移動はそれだけで疲れます。

また当たり前ですが、午前と午後の間には子供もお腹を減らしていますので、どこかでお昼ご飯を食べさせないといけません。
お弁当を持ち歩いても良いのですが、都内の駅近辺では食べる場所を探すのにも苦労しますし、公園で食べさせるには寒すぎます。

そういった時間配分も親は考慮して受験校を選んでください!

併願校は、試験結果に応じて臨機応変に変更できるように考えておいて!

併願校を考えるときにあらかじめ考えておいてほしいことなのですが、試験結果に応じて受験校を臨機応変に変更することをあらかじめシミュレーションしておく!
ってことを覚えおいてください。

要は、初日に合格したら2日目はさらにチャレンジして難関校に、初日落としてしまったのなら2日目は安全校に。
なんて、試験結果に応じた受験校選択をできるように、あらかじめ考えておいてください。

最近の中学受験は、合格発表は基本は当日中にWebで発表されます。
なので、その結果を見ることで次の試験に生かすことができます。

東京、神奈川、千葉、埼玉の地域別おススメ中学受験併願校受験パターンを紹介!

最初の方でも説明しましたが、中学受験は試験日が地域によって異なるので、住んでる地域によって併願パターンは異なってきます。

首都圏で大きく分けると、実際の通学できる距離で考えると、

  • 埼玉、大宮、東京北部、千葉(東京寄り)
  • 東京南部、神奈川

というように、大きくは2つの地域で分かれることになります。
単純にこれは通学圏内の問題があるので、併願パターンを考えるときはこのようになっていることが多い!ってことですね。

ここでは住んでる地域別に併願校の受験パターンの考え方を紹介していきますね

さいたま、大宮駅近辺、東京都内、千葉の中学受験併願パターンを男女別に紹介!

埼玉県の大きな強みとしては、東京山手線内であれば多くの中学校が通学可能!
頑張れば住んでる地域にもよるが、千葉県もエリアによっては通学可能!

と併願校を考える際には様々なプランを練ることができます。

ただ埼玉では首都圏の中では一番初めに中学入試が始まるので、前受け校、って準備をするのが難しいんですよね。
12月に唯一海陽中等教育学校が首都圏受験を行っていますので、そこぐらいになります。

一応、男女別に参考として載せてありますので、男子は1行目、女子は2行目を見てくださいね

12月中旬埼玉県受験千葉受験東京受験
海陽中等教育学校1/10 栄東中学 → 1/11 獨協埼玉 → 1/12 開智 → 1/18 栄東(東大)渋谷教育学園幕張中学校2/1 海城中学校
海陽中等教育学校1/10 大宮開成 → 1/11 西部台新座特進 → 1/13 淑徳与野中学 → 1/14浦和明の星1/21 国府台女子学院中学部2/1 桜蔭中学校

まあざっくりとで言うと、このような併願パターンがベースとなるかな、と思います。
このような日程を考えたうえで、さらに初日落ちたら2日目はさらに安全校、初日受かったらさらにレベルアップしたチャレンジ校、なんて準備を進めておいてくださいね。

東京南部、神奈川の併願パターンを男女別に紹介!

このエリアは基本的には千葉や埼玉には通学するのが困難なので、実質通学圏内の学校としては、2月1日~2月4日の4日間で試験を行っている学校から合格を勝ち取って進学していく必要があります。

なので、本番前の前受校としては、埼玉受験であったり地方受験を練習として使えます。
無理して12月中旬の地方校受験は受ける必要はありません!

<東京の中学が本命の場合>

12月中旬埼玉県受験千葉受験東京受験
受験ナシ1/10 栄東中学1/22渋谷教育学園幕張中学校2/1 武蔵 → 2/2学習院 → 2/3 筑波大付属駒場
受験ナシ1/14浦和明の星1/21 国府台女子学院中学部2/1 桜蔭中学校 → 2/2青山学院 → 2/3学習院女子

<神奈川の中学が本命の場合>

12月中旬埼玉県受験千葉受験神奈川受験
受験ナシ1/10 栄東中学1/22渋谷教育学園幕張中学校2/1 サレジオ → 2/2聖光 → 2/3 浅野
受験ナシ1/14浦和明の星1/21 国府台女子学院中学部2/1 洗足学園 → 2/2鎌倉女学院 → 2/3山手学院

そこまでいっぱいの学校を受けてもしょうがないので、埼玉と千葉、どちらか一つでも十分です。
たとえば合格させたかったのに1校目が不合格だった、じゃあ2校目を千葉で受ける。なんて戦略で十分ですね。

まとめ:中学受験の併願パターンは、事前に全て決めておく!


中学受験の併願校、これは本当に親が決める最後にして最大の山場です。
志望校、本命校は子供の意見を最大限聞いてあげて良いのですが、併願校のパターンに関しては基本は親がどのような戦略行くのかを考えないといけません。

ここで、今回話した内容をまとめておきますので、参考にしてください

ポイント

  • 併願パターンは、チャレンジ校と安全校をセットで受験させる!
  • 1日2校受験は体力的にも過酷。受けさせるなら、移動時間や昼食時間など、子供の体調管理も!
  • 埼玉県在住の場合、学校が早いので12月前受け校も視野に入れて!
  • 東京、神奈川の学校は、埼玉の学校を前受練習校として取り扱ってOK!

併願校は考えることも多いですし、本当に悩ましい選択となります。

その中でも後悔しないで済むよう、しっかりと事前準備を整えて、受験本番を迎えてくださいね。

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