「大学附属の中学に入れば、そのまま大学まで行けるの?」
「附属校なのに、系列の大学に進む人が少ない学校もあるって本当?」
附属校を考えている家庭から、よく出る疑問です。
最初に言っておきます。系列の大学へ進む割合は、附属校によって大きく違います。公式の数字で見ると、東海大学付属高輪台は81.6%、青山学院(高等部)は約85%、立教新座は約80%です。一方で、日本大学豊山女子は60.6%、武蔵野大学中学校は30%でした。多摩大学附属聖ヶ丘は、ここ数年、多摩大学へ進んだ人がいません。「附属校=全員が系列大学へ」ではありません。
この記事では、このサイトで学校別の記事を書いた首都圏の附属校・系属校22校について、公式サイトに載っている内部進学の割合・人数・推薦の枠と基準をまとめました。数字は、各校が公式サイトや学校案内で出しているものだけを使っています。
附属校の「内部進学」とは?
系列の大学へは「推薦」で進む
附属校から系列の大学へ進むときは、ほとんどの学校で「学校からの推薦」という形をとります。成績などの基準を満たした生徒が、推薦を受けて進みます。
推薦を受けるときに見られるものは、学校によって違います。公式に書かれている例は次のとおりです。
- 高校3年間の成績(定期テストや評定)
- 系列の学校全体で行う学力テスト(日本大学の「基礎学力到達度テスト」、東海大学の「学園基礎学力定着度試験」など)
- 部活動・生徒会活動などの取り組み
- 卒業研究論文や英語の力(立教新座)
3つの型に分けると見やすい
公式の情報を読むと、附属校の内部進学は、だいたい次の3つの型に分けられます。
| 型 | 特徴 | この記事の学校の例 |
|---|---|---|
| 多くが系列大学へ進む型 | 卒業生の約8割以上が系列大学へ進む | 東海大学付属高輪台、東海大学付属浦安、青山学院中等部、立教新座 |
| 系列大学と他大学が半々に近い型 | 系列大学へ進むのは3〜6割ほど。他大学をめざす生徒も多い | 日本大学豊山女子、武蔵野大学中学校 |
| 推薦の枠がある型 | 系列大学への推薦の枠や優先入学の制度はあるが、進む人数や割合は公式に出ていない | 工学院大学附属、目白研心、文京学院大学女子など |
同じ「附属」でも、型によって中高6年間の過ごし方が変わります。系列大学へ進む前提で探究や部活に打ちこむのか、他大学の受験に向けて勉強するのかを、入学前に考えておくと選びやすくなります。
系列大学への進学の割合が公式に出ている附属校
一覧表(割合・人数)
公式サイトに、系列大学へ進んだ割合や人数が出ている学校です。
| 学校(所在地) | 系列の大学 | 公式の数字 |
|---|---|---|
| 東海大学付属高輪台(東京都港区) | 東海大学 | 2025年度の卒業生450名のうち367名(81.6%)が東海大学へ進学 |
| 東海大学付属浦安(千葉県浦安市) | 東海大学 | 付属浦安高校の卒業生の約85%が東海大学へ進学 |
| 青山学院中等部(東京都渋谷区) | 青山学院大学 | 高等部の卒業生の約85%が青山学院大学へ進学 |
| 立教新座(埼玉県新座市) | 立教大学 | 例年約80%が立教大学へ。2026年3月卒業生の推薦者は262名 |
| 創価(東京都小平市) | 創価大学 | 毎年約7割以上が創価大学へ。2026年の進学者は231名(現役) |
| 日本大学豊山女子(東京都板橋区) | 日本大学 | 2025年度の卒業生259名のうち157名(60.6%)が日本大学へ |
| 学習院女子中等科 | 学習院大学 | 2026年3月卒業生の学習院大学への推薦は94名 |
| 獨協埼玉(埼玉県越谷市) | 獨協大学 | 2026年度の内部推薦者89人、進学者57人 |
| 武蔵野大学中学校(東京都西東京市) | 武蔵野大学 | 武蔵野大学への進学率30%(その年のみの数字) |
| 桜美林(東京都町田市) | 桜美林大学 | 毎年約30人が桜美林大学へ進学 |
割合が8割を超えるのは、東海大学の付属2校と青山学院、立教新座です。日本大学豊山女子は6割、武蔵野大学中学校は3割と、他大学へ進む生徒が多い学校もあります。
数字は「推薦の人数」と「進学の人数」と「割合」が学校ごとにまざっています。比べるときは、どの数字なのかを確かめてください。
東海大学付属高輪台:8割強が東海大学へ。割合は少しずつ下がっている
東海大学付属高輪台では、2025年度の卒業生450名のうち367名、81.6%が東海大学へ進みました。
中等部での基本的な生活ができれば、100%が付属高輪台高校へ進めます。高校の卒業生の約80〜90%が、東海大学・ハワイ東海インターナショナルカレッジ(HTIC)へ、学校長の推薦で進学します。
推薦は、高校3年間の成績、学園統一の学力試験(学園基礎学力定着度試験)、部活動や生徒会活動などをあわせて見て決まります。
| 卒業年度 | 卒業生 | 東海大学関係へ進学 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | 519名 | 464名 | 89.40% |
| 2023年度 | 505名 | 428名 | 84.75% |
| 2024年度 | 463名 | 381名 | 82.29% |
| 2025年度 | 450名 | 367名 | 81.56% |
2025年度は、他大学へ進んだ人が56名(12.4%)いました。
あわせて読みたい:東海大学付属高輪台中等部の偏差値・倍率・学費は?東海大学への推薦で卒業生の81.6%が進学、内部進学のしくみまで
東海大学付属浦安:中等部からほぼ全員が高校へ、高校から約85%が東海大学へ
東海大学付属浦安の中等部の生徒は、ほぼ100%が付属浦安高校へ進みます。高校の卒業生の約85%が東海大学へ進学します。
大学への推薦は、高輪台と同じく、高校3年間の成績・学園統一の学力試験・部活動・生徒会活動などの総合評価で、学校長が推薦します。
あわせて読みたい:東海大浦安中学の偏差値・学費・評判は?推薦とA・B試験の日程、東海大学への進学、落ちたときの次の手まで
青山学院中等部:高等部へ約95%、青山学院大学へ約85%
青山学院中等部からは、例年95%程度が高等部へ進みます。高等部の卒業生の約85%が青山学院大学へ進学し、約15%が他大学を受験します。
高等部へは、中等部からの推薦で進みます。成績のほかに、推薦にふさわしくない行動があると進めないこともあると、公式のQ&Aに書かれています。中等部に留年の制度はありません。
大学へは、高等部3年間の成績、3年次の学力テストの結果などをあわせて見て推薦が決まります。
あわせて読みたい:青山学院中等部の偏差値・倍率・学費は?2026年度の男女別の合格最低点、2027年度の入試日程、青学大への内部進学、落ちたときの次の手まで
立教新座:基準を満たして希望すれば推薦。特別な試験はない
立教新座では、推薦の基準を満たして希望すれば、立教大学へ推薦されます。特別な試験はありません。過去3年間で、推薦を希望した生徒の99%が進学しています。
基準は、卒業研究論文・英語・国語の力など8つの項目です。例年、約80%が立教大学へ、約20%が他大学をめざします。学部学科は、学内の順位の順に選びます。
2026年3月の卒業生の立教大学への推薦者は、合計262名でした。
| 学部 | 推薦者 |
|---|---|
| 経済学部 | 60 |
| 法学部 | 43 |
| 社会学部 | 42 |
| 経営学部 | 36 |
| 文学部 | 24 |
| 異文化コミュニケーション学部 | 17 |
| 環境学部 | 12 |
| 現代心理学部 | 9 |
| 理学部 | 8 |
| 観光学部 | 8 |
| スポーツウエルネス学部 | 3 |
他大学をめざす生徒のために、高2から「他大学進学クラス」(原則1クラス)があります。このクラスに入ると立教大学の推薦の権利を手放しますが、高3の11月下旬までは取り消せます。医・歯・工・薬学系をめざす生徒が多いクラスです。
あわせて読みたい:立教新座中学の偏差値・倍率・学費は?第1回・第2回の入試、立教大学への推薦、落ちたときの次の手まで
創価:毎年約7割以上が創価大学へ
創価高校では、毎年約7割以上の生徒が創価大学へ進みます。
創価大学・創価女子短期大学への推薦制度があり、高校3年間の学業成績や人物評価などで総合的に判断されます。
| 年 | 創価大学への進学者(現役のみ) |
|---|---|
| 2024年 | 202 |
| 2025年 | 173 |
| 2026年 | 231 |
アメリカ創価大学(SUA)へ進む生徒もいて、2026年は12名でした。
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日本大学豊山女子:日本大学へ60.6%。日大をキープして他大学に挑む方式もある
日本大学豊山女子では、2025年度の卒業生259名のうち157名(60.6%)が日本大学へ進みました。他大学へ進んだ人は93名(35.9%)です。
日本大学の付属高校から日本大学への推薦は、大きく3つあります。
- 基礎学力選抜方式:全付属高校で行う「基礎学力到達度テスト」(1・2・3年の4月と3年の9月)の成績で推薦
- 各学部から成績の基準や人数の枠が示され、高校3年間の成績で推薦される方式
- 国立併願方式・私立併願方式:学部によっては、日本大学への進学をキープしたまま国公立大学・私立大学に挑戦できる
日本大学へ進んだ157名の学部は、文理学部40、法学部24、理工学部17、芸術学部16、商学部15、経済学部13などでした。
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学習院女子:学習院大学への推薦は94名
学習院女子中等科の卒業生は、ほとんどが学習院女子高等科へ進みます。2026年3月の卒業生では、学習院大学への推薦が94名でした。
推薦の内訳は、法学部28、経済学部30、文学部9、理学部12、国際社会科学部14、国際文化交流学部1です。慶應義塾15、早稲田10、上智9など、他大学へ進む生徒もいます。
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獨協埼玉:推薦は3種類。2026年度は推薦89人、進学57人
獨協埼玉から獨協大学への推薦は、単願推薦(A)・併願推薦(B)・獨協コース(C)の3種類です。2026年度の内部推薦者はA4人・B60人・C25人の計89人で、そのうち57人が獨協大学へ進みました。
同じ学園の獨協医科大学には系列校推薦入試があり、2026年は医学部医学科に3人が合格しています。
あわせて読みたい:獨協埼玉中学の偏差値・学費・評判は?入試日程と加点のしくみ、獨協大学への推薦、併願の組み方まで
武蔵野大学中学校:専願と併願の2つの制度。進学率は30%
武蔵野大学中学校から武蔵野大学への内部進学には、専願制度と併願制度があります。武蔵野大学への進学率は30%と公式に出ています(その年のみの数字)。
大学から学部学科ごとに出願の基準や人数の枠が高校3年で示され、成績などで校内選考された生徒が合格します。専願制度は本科コースだけ、併願制度はすべてのコースが対象です。
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桜美林:基準を満たせば原則全員が受けられ、合格を持ったまま他大学も受けられる
桜美林では、一定の成績の条件を満たせば、原則として全員が学内進学(学校推薦型)選抜で桜美林大学を受けられます。合格したあとも、入学の資格を持ったまま他大学を受けられます。
例年約80%の生徒が、この併願の出願資格にあたる成績の基準を上回っています。毎年約30人が桜美林大学へ進学しています。
あわせて読みたい:桜美林中学の偏差値・学費・入試日程は?6回の入試と2科・4科の判定のしかた、大学合格実績、桜美林大学への進学、落ちたときの次の手まで
推薦の枠や制度はあるが、進学の割合は公式に出ていない附属校
一覧表(枠・制度)
次の学校は、系列大学への推薦の枠や優先入学の制度が公式に書かれています。ただし、実際に系列大学へ進んだ人数や割合は、公式サイトでは見つけられませんでした。
| 学校(所在地) | 系列の大学 | 公式に書かれていること |
|---|---|---|
| 工学院大学附属(東京都八王子市) | 工学院大学 | 学内推薦の枠は、高大接続型が最大120名程度、特別指定校推薦が最大16名、指定校推薦が最大23名程度(2026年入試の参考) |
| 目白研心(東京都新宿区) | 目白大学 | 推薦の枠は目白大学114名、短期大学部14名(2026年度入学者選抜の参考)。目白大学へ進むと入学金が半額 |
| 玉川学園中学部(東京都町田市) | 玉川大学 | 累積GPA3.0以上などの条件を満たすと学内入試で進学できる。例年約70%が他大学への進学を希望 |
| 文京学院大学女子(東京都文京区) | 文京学院大学 | 優先入試と、合格を持ったまま他大学を受けられる併願受験制度 |
| 文化学園大学杉並(東京都杉並区) | 文化学園大学 | 2026年度入試の合格33名。全学部で他大学との併願ができる |
| 明星(東京都府中市) | 明星大学 | 明星大学と連携したキャリア教育と、特別推薦入試・総合型入試の対策 |
| 十文字(東京都豊島区) | 十文字学園女子大学 | 2026年の合格58名、現役で進んだのは5名。推薦の基準・枠は公式に見つからない |
| 大妻多摩(東京都多摩市) | 大妻女子大学 | 各学部への指定校の枠が40以上。枠を持ったまま他大学を受けられる制度もある |
| 跡見学園(東京都文京区) | 跡見学園女子大学 | 優先入学の制度(専願と併願ができる) |
| 土浦日本大学中等教育学校(茨城県土浦市) | 日本大学 | 日本大学の付属。令和7年度の卒業生126名で、日本大学の合格は166(のべ数) |
| 青山学院大学系属浦和ルーテル学院(埼玉県さいたま市) | 青山学院大学 | 2026年度の青山学院大学の合格18。指定校推薦の大学に青山学院大学がある |
| 多摩大学附属聖ヶ丘(東京都多摩市) | 多摩大学 | 附属校としての推薦枠はあるが、ここ数年、多摩大学へ進んだ人はいない |
この型の学校は、系列大学を「選べる進路のひとつ」として持ちながら、他大学をめざす生徒が多い学校です。系列大学に進みたい家庭は、推薦の基準と、毎年何人が進んでいるかを説明会で聞いてください。
工学院大学附属:成績基準なしの枠と、評定で選ぶ枠がある
工学院大学附属の学内推薦は、3つに分かれています。いちばん大きい高大接続型の枠は最大120名程度で、成績の基準がありません。
| 推薦の種類 | 枠(最大) | 成績の基準 | 選考 | 併願 |
|---|---|---|---|---|
| 高大接続型入試 | 120名程度 | なし | 英語+数学の学科試験・書類・面接 | できる(入学金25万円免除) |
| 特別指定校推薦 | 16名 | 4.0以上 | 書類・面接 | 専願 |
| 指定校推薦 | 23名程度 | 3.6〜3.7以上(学科による) | 書類・面接 | 専願 |
高大接続型で合格した生徒は、工学院大学へ入学する権利を持ったまま他大学を受けられます。どの枠も学部学科ごとに定員があり、年度によって変わることがあります。合格実績にある「工学院大学84」は合格者の数で、推薦で進んだ人数ではありません。
あわせて読みたい:工学院大学附属中学の偏差値・倍率・学費は?2027年度の入試日程、特待生、工学院大学への推薦(高大接続型・指定校)のしくみまで
目白研心:目白大学への推薦枠は114名
目白研心から目白大学への優先入学の推薦枠は114名、目白大学短期大学部は14名です(2026年度入学者選抜の参考)。目白大学へ進むと、入学金が半額になります。
心理・人間・社会・メディア・経営・外国語の各学部(*印の学部)は、後期日程で受けると納入の期限が3月初めのため、他の私立大学と併願できます。推薦の評定の基準や、実際に進んだ人数は公式サイトに見つかりませんでした。
あわせて読みたい:目白研心中学校の偏差値・倍率・学費は?目白大学への内部推薦114名の枠と、2月6日まで続く入試・特待生まで
玉川学園:玉川大学へは学内入試。約70%は他大学を希望
玉川学園では、10〜12年生(高1〜高3)の累積の平均GPAが3.0以上などの条件を満たすと、学内入試の制度で玉川大学へ進めます。
ただし、例年約70%の生徒が、玉川大学にない分野を求めて他大学への進学を希望しています。2025年度入試で玉川大学へ進んだのは、学部の合計で65名でした(一般受験・過年度生を含む)。12年生では、玉川大学へ進む生徒と他大学を受ける生徒に分けて受験の指導をします。
あわせて読みたい:玉川学園中学部の偏差値・学費・内部進学は?玉川大学へはGPA3.0以上、2027年度の4回の入試まで
多摩大学附属聖ヶ丘:附属でも、ここ数年は多摩大学への進学者がいない
多摩大学附属聖ヶ丘には附属校としての推薦枠がありますが、多摩大学に学部が2つしかないこともあり、ここ数年、多摩大学へ進んだ生徒はいません。
東京理科・学習院・明治・青山学院・中央・法政など、多くの大学から指定校推薦の枠があります。2024年3月の卒業生(99名)の大学進学率は約91%でした。合格した大学があっても浪人を選ぶ生徒が約4%いると、公式のQ&Aに書かれています。
あわせて読みたい:多摩大学附属聖ヶ丘中学の偏差値・学費・内部進学は?多摩大学への進学者はここ数年なし、リスニング型入試と特待まで
系列大学の合格を持ったまま、他大学を受けられる制度
「キープして挑戦」できる学校
附属校の中には、系列大学の合格(または推薦の権利)を持ったまま、他大学を受けられる制度がある学校があります。第一志望が別の大学でも、系列大学を「すべり止め」にできる形です。
| 学校 | 制度の内容(公式より) |
|---|---|
| 日本大学豊山女子 | 国立併願方式・私立併願方式。学部によっては日本大学への進学をキープしたまま国公立・私立大学に挑戦できる |
| 桜美林 | 学内進学選抜で合格したあとも、入学の資格を持ったまま他大学を受けられる |
| 工学院大学附属 | 高大接続型の合格者は、工学院大学へ入学する権利を持ったまま他大学を受けられる。入学の費用は最長3月まで延納できる |
| 武蔵野大学中学校 | 併願制度(すべてのコースが対象) |
| 獨協埼玉 | 獨協大学への併願推薦(B) |
| 文京学院大学女子 | 文京学院大学の合格を持ったまま他大学を受けられる併願受験制度 |
| 文化学園大学杉並 | 文化学園大学は全学部で他大学との併願ができる |
| 大妻多摩 | 大妻女子大学の推薦の枠を持ったまま他大学を受けられる制度 |
| 跡見学園 | 跡見学園女子大学の優先入学は専願と併願ができる |
| 目白研心 | *印の学部は、後期日程なら他の私立大学と併願できる |
一方で、立教新座は、他大学進学クラスに入ると立教大学の推薦の権利を手放します。系列大学と他大学を両立できるかどうかは、学校によって正反対です。
「浪人なし」で大学まで行ける?公式の数字から言えること
「全員が系列大学へ」と書いている学校はない
この記事で調べた22校の中に、「卒業生の全員が系列大学へ進む」と公式に書いている学校はありませんでした。いちばん割合が高い東海大学付属浦安・青山学院(高等部)でも約85%です。
系列大学へ進まない生徒は、他大学を受験する生徒です。そのため、附属校に入っても、大学受験をする可能性は残ると考えておくのが安心です。
中学から高校へは、ほぼ全員が上がれる学校が多い
中学から高校へ上がるところは、多くの附属校でほぼ全員が進んでいます。
| 学校 | 中学から高校へ |
|---|---|
| 東海大学付属高輪台 | 中等部で基本的な生活ができれば100% |
| 東海大学付属浦安 | ほぼ100% |
| 青山学院中等部 | 例年95%程度(推薦。残りは外部受験や留学を含む) |
| 学習院女子 | ほとんどが女子高等科へ |
| 青山学院大学系属浦和ルーテル学院 | 基準に達していれば推薦で高校へ |
高校受験がないぶん、中学の3年間を部活や探究、英語に使いやすくなります。そのぶん、大学への推薦は「高校3年間の成績」で決まる学校が多いので、中学のうちから毎日の勉強の習慣を作っておくことが大事です。
附属校を選ぶときに説明会で確かめたいこと
聞いておきたいことのチェックリスト
公式サイトに書かれていないことは、説明会や個別相談で聞くのがいちばん確かです。
- 系列大学へ進んだ人数は、ここ数年で何人か(推薦の人数と、実際に進んだ人数の両方)
- 推薦の基準は何か(評定・学力テスト・出席・生活面など)
- 行きたい学部の枠は何人か。人気の学部は学内でどう決まるか
- 系列大学の合格を持ったまま、他大学を受けられるか
- 他大学をめざすとき、学校の受験指導や講習はあるか
- 系列大学に進まない生徒はどのくらいいて、どこへ進んでいるか
「附属だから安心」ではなく、「わが子が進みたい学部に、どのくらいの成績で行けるか」まで聞いておくと、入学後のずれが少なくなります。
学費の目安も、附属校ごとに違う
附属校の学費は、学校によって差があります。初年度の学費は、各校の学校別記事に公式の数字でまとめています。入学金や授業料の考え方は、次の記事も参考にしてください。
あわせて読みたい:中学受験の入学金はいつまでに払う?返金されるか・「捨て入学金」の考え方
まとめ
- 系列大学へ進む割合は附属校で大きく違う。8割を超えるのは東海大学の付属2校・青山学院・立教新座
- 日本大学豊山女子は60.6%、武蔵野大学中学校は30%。多摩大学附属聖ヶ丘は、ここ数年進学者がいない
- 推薦は、高校3年間の成績や系列全体の学力テストで決まる学校が多い
- 日大豊山女子・桜美林・工学院などは、系列大学の合格を持ったまま他大学を受けられる
- 割合や基準が公式に出ていない学校は、説明会で人数と基準を聞く
附属校は、学校ごとに「系列大学との距離」がちがいます。わが子が6年間をどう過ごしたいかを考えながら、気になる学校の記事も読んでみてください。
塾に通わずに受験の準備を進めている家庭は、通信教育を比べた記事も参考にしてみてください。
あわせて読みたい:中学受験の通信教育おすすめ比較、お子様に合う教材の特徴と料金で選ぶ
よくある質問
- 大学附属の中学に入れば、全員が系列大学に進めるの?
-
全員ではありません。この記事で調べた22校の中に、全員が進むと公式に書いている学校はありませんでした。割合が高い学校でも、東海大学付属浦安・青山学院(高等部)で約85%、東海大学付属高輪台で81.6%です。
- 内部進学の割合が高い附属校は?
-
公式の数字では、東海大学付属浦安(約85%)、青山学院(高等部の約85%)、東海大学付属高輪台(81.6%)、立教新座(約80%)、創価(約7割以上)が高い学校です。
- 系列大学の合格を持ったまま、他の大学を受けられる附属校は?
-
日本大学豊山女子(国立併願・私立併願方式)、桜美林、工学院大学附属(高大接続型)、文京学院大学女子、文化学園大学杉並、大妻多摩などに、その制度があります。
- 内部進学で見られるのは何?
-
多くの学校で、高校3年間の成績が中心です。日本大学の付属校は基礎学力到達度テスト、東海大学の付属校は学園基礎学力定着度試験の成績も見られます。立教新座は卒業研究論文や英語・国語の力など8つの項目です。
- 附属校でも大学受験をする人はいる?
-
います。青山学院(高等部)では約15%、立教新座では約20%が他大学をめざします。玉川学園では例年約70%が他大学への進学を希望しています。