普連土中学、もう知らない人にとっては、冗談のようなキラキラネームというかなんというか・・・
って感じの私立中学ですよね。
ですが、東京港区にある私立中学として、東洋英和と並ぶように人気の女子私立中学校です。
名前がこんな感じなのは、キリスト系のカトリック学校のため、このような名前となっています。
ただ、中身は非常におっとりとして、少人数ならではののんびりとした雰囲気の私立女子中学校です。
あまりガチャガチャしている雰囲気が苦手で奥手な女の子、おしとやかでおっとりしている女の子から人気で、偏差値もソコソコ狙いやすい学校して、手ごろな中堅校ですね。
とはいえ、お勉強もしっかりと指導実績はアリ、早慶上智も狙えますし、MARCHなら半分近くが合格可能圏内!
と、進学実績も優秀です。
生徒数が少なく規模も小さいので設備面はプールがないとか弱めですが、その分生徒一人一人に目が届く、面戸実の良いきめ細やかな指導がウリの私立中学です。
ここではそんな普連土中学の進路指導や偏差値、過去問の傾向など、受験を考えている方に役立つ情報をまとめました。
受験を考えている方は、学校選びの参考にしてくださいね。
記事の想定読者
- 普連土中学の受験を考えている子供や保護者
- 普連土中学から私立大学への内部進学、エスカレート内容
- 過去問の傾向や対策
あなたが得られる情報
普連土中学の学費や偏差値、進学率などの基本情報まとめ
それでは、まずは普連土中学の学費や偏差値、進学率や住所などの最寄り駅情報、といった一般的な情報について、紹介させてもらいますね。
倍率や偏差値などは、基本的には、一番合格しやすい、メインとなる試験での情報を載せています。
特待生選抜など見かけ上の偏差値稼ぎデータは意味がないと思っていますので、なるべく合格性も多い試験について、倍率や偏差値を載せるようにしています。
偏差値についても補足します。
偏差値は、受験生のレベルによって大きく異なるのは知ってますよね?
ここでは、大手進学塾代表として、SAPIX、日能研、四谷大塚、市進ゼミ、首都圏模試、といった各試験の偏差値について、記載しています。
受ける模試によって、偏差値はかなり異なりますので、あなたが普段受けている模試の種類の偏差値を確認するようにしてくださいね。
サピ生はSAPIXの偏差値、日能研の生徒は日能研の偏差値、四谷大塚、早稲アカ、馬淵は四谷大塚の偏差値、その他個人塾や全国共通模試などの偏差値は市進ゼミや首都圏模試、の偏差値を見るようにしてください。
また、ここで掲載している偏差値は、80%合格可能性が高い偏差値を載せていますので、これも参考にしてくださいね。
前置きはこれぐらいにして、こちらが普連土中学の基本的な情報となります。
中学校名称 | 普連土 |
住所 | 東京都港区三田4丁目14−16 |
学校HPのURL | https://www.friends.ac.jp/ |
初年度入学金 | 約126万円 |
6年間の学費目安 | 約600万円 |
男子校・女子校・共学高 | 女子校 |
最寄り駅、アクセス | 田町駅三田口より徒歩約8分、三田駅A3出口より徒歩約7分 |
試験回数 | 4回 |
実質倍率 | (女子)1.7倍 |
SAPIX偏差値 | (女子)47 |
日能研偏差値 | (女子)49 |
四谷大塚偏差値 | (女子)49 |
市進ゼミ偏差値 | (女子)56 |
首都圏模試偏差値 | (女子)61 |
現役進学率 | 89% |
早慶上智現役合格実績 | 25% |
MARCH現役合格実績 | 89% |
併設大推薦率 | 0% |
以上が基本的な情報となります。
ここでぜひとも注目してほしいのは、現役進学率!
女子校は基本的には現役傾向が強いのですが、その中でも9割がしっかりと現役で大学進学を決めているのは、非常に心強いデータです。
入試倍率も2倍を切るぐらいの学校なので、偏差値の割にはあまり人気がないな。
ってのが率直な印象です。
ですが、中身を知れば、なんでこんな不人気なんだろう・・?
なんて思うぐらいには良い学校なので、魅力を紹介していきますね。
倍率や偏差値など受験年によって若干異なることはありますが、人気校はいつも人気校ですし、偏差値もそこまで上下に動くようなものではないので、参考にしてみて下さいね。
普連土学園中学の校風や教育方針の特徴は?
普連土学園中学は、日本で唯一のキリスト教フレンド派の女子中高一貫校です。
キリスト教に基づく人格形成を土台として、「尊敬」「誠実」「簡素」をキーワードに、学力だけでなく、品格、精神面での成長に重きを置いています。
礼拝、ボランティア活動など、キリスト教に基づく行事も多く取り入れられています。
また、制服はシンプルなものを採用し、校則も私立女子校らしく身だしなみや寄り道などについては細かく規定されています。
学校の特徴としては、1学年130人程度の小規模校であることです。
その強みをいかして少人数制授業や補習などきめ細やかな指導が行われています。
また、教育の特色として、英語教育に力を入れています。
ネイティブスピーカーの授業や習熟度別少人数制授業を取り入れ、4技能をバランスよく養います。
さらに、全教科を通して、受け身の学習ではなく、自ら考え、伝え、行動することを大切にしており、スピーチやレポート、論文など考える力、表現する力を伸ばしていきます。
高校卒業後は、首都圏の難関私立大学をはじめとする大学に進学します。学年の約2割が早慶上理に進学します。ひとりひとりの個性や将来の希望を尊重しているので、芸術系に進学する生徒や海外に進学する生徒もいます。
部活動は、体育系が9、文化系が13あり、中学と高校合同で活動します。
なかでも、理科部はロケット甲子園で優勝するなど全国的にも活躍しています。
普連土学園中学の入試説明会や学校説明会で得られる情報は?
普連土学園中学の学校説明会は秋頃を中心に複数回開催されます。
内容としては、学校の教育理念や建学の精神、英語・国際教育について、カリキュラム、進路実績、入試情報について知ることができます。
また、生徒への質問会を行っていて、会場の質問に、在校生が答えてくれる形式となっています。
学校生活や勉強のことについて質問をすることができますので、HPや資料だけではわからない学校のリアルな部分を知ることができます。
併願校の場合もこうしたイベントを通して、学校の教育方針や雰囲気、生徒・先生の様子を自分の目で確かめておくと良いでしょう。
冬には入試解説会が行われますので、学力に不安がある方や過去問演習が進んでいない方は是非この機会を利用してください。
普連土学園中学の試験問題の傾向や対策は?
普連土学園中学の入試は、4教科型、2教科型、算数型から選択することができます。
4教科型は国語(60分100点)、算数(60分100点)、理科(30分75点)、社会(30分75点)、2教科型は国語(50分、100点)、算数(50分100点)、算数型は50分100点配点となっています。
併願校の日程などと調整して選択するとよいでしょう。
国語は、大問5題形式で、論説文、小説文、文法知識問題、漢字となっています。字数制限のない記述問題が多いです。
算数は、大問7題で途中式と解答どちらも記入する形式です。
他校ではあまり見かけない、会話文形式の出題があるため注意が必要です。
理科は、大問4題で、グラフや表を作図する問題が出題されるので日ごろから対策しておきましょう。
社会は、大問4題です。与えられた語句を使って記述する論述問題が出題されますので過去問を使っての演習が必要です。
普連土学園中学の良い口コミ、評判は?
規模が小さいため、生徒と教師、教師と親の距離が近いです。生徒ひとりひとりに指導が行き届いていると感じます。
少人数授業や補習など、落ちこぼれをつくらないようにサポートしてくれます。
アットホームな校風でのんびりしている雰囲気です。いじめなども聞きません。
食堂はありませんが、お弁当の配達サービスがあり、親としては助かっています。
学力や進学実績だけでなく、躾や精神面で成長する学校だと思います。女性として、どこに出しても恥ずかしくない子に育ちます。
普連土学園中学の悪い口コミ、評判は?
礼拝、ボランティア活動、寄付など宗教色が強いです。信者でなくても大丈夫ですが、校風を受け入れられる家庭でないと難しいのではないでしょうか。
普連土学園の校風と合う、合わないが極端にでるので、受験前にきちんと相性を確かめておくべきです。
親としては安心ですが、SNSの使い方が厳しいようです。
部活動はゆるいので、部活を頑張りたい人にはおすすめしません。
制服は地味でダサい。
普連土学園中学の偏差値や進学実績、口コミまとめ
いかがでしたか?
普連土学園中学について、学校の中身は分かりましたか?
やっぱり注目は、名前からも分かるように、キリスト教系フレンド派、と日本では珍しい宗教学校、ってのが一番にあげられますね。
また、学校の規模としては非常に小さく、生徒数も少ないので、きめ細やかな教育、指導が期待できます。
進学実績はそこまで高いものではないですが、それでも中学入学時の偏差値が低めの学校として、現役進学率が9割近くあるのは、安心感がありますね。
やっぱり、女の子に浪人と言った苦労をさせたくない!
なんて親御さんは多いですし、そうお考えの方は、学校選びの時に候補として入れておくのをおススメします。