聖望学園中学といえば、埼玉県飯能市にある、私立中学校です。
ぶっちゃけ偏差値としては非常に低く、共学というのもあって、底辺校、なんて揶揄するような言い方もありますね。
偏差値や進学実績だけで言ってしまうと人気ではない中学校なのですが、個人的にはそんな悪いことは無いと感じています。
ここでは、すべり止めと考えながらも、そこを本命校として考えようか悩んでいる親御さん向けに、進路指導の実績や教育方針、入試問題対策、といった気になる情報をまとめていきます。
繰り返し言いますが、底辺校だろうと何だろうと、親子が悩んでいくことを決めたのであれば、どんな学校だって行く価値があります!
逆に偏差値だけで深く考えないで選んだ学校だって、そこまで価値が高いわけではないケースも考えられます。
子どもに無理をさせないで、その中でも最適なチョイスができるように、親御さんは子どもと協力して、二人三脚で中学受験を乗り切りましょうね!
記事の想定読者
- 聖望学園中学の受験を考えている子供や保護者
- 聖望学園中学から大学への進路指導や進路実績、現役進学率
- 過去問の傾向や対策
あなたが得られる情報
聖望学園中学の学費や偏差値、進学率などの基本情報まとめ
それでは、まずは聖望学園中学の学費や偏差値、進学率や住所などの最寄り駅情報、といった一般的な情報について、紹介させてもらいますね。
倍率や偏差値などは、基本的には、一番合格しやすい、メインとなる試験での情報を載せています。
特待生選抜など見かけ上の偏差値稼ぎデータは意味がないと思っていますので、なるべく合格性も多い試験について、倍率や偏差値を載せるようにしています。
偏差値についても補足します。
偏差値は、受験生のレベルによって大きく異なるのは知ってますよね?
ここでは、大手進学塾代表として、SAPIX、日能研、四谷大塚、市進ゼミ、首都圏模試、といった各試験の偏差値について、記載しています。
受ける模試によって、偏差値はかなり異なりますので、あなたが普段受けている模試の種類の偏差値を確認するようにしてくださいね。
サピ生はSAPIXの偏差値、日能研の生徒は日能研の偏差値、四谷大塚、早稲アカ、馬淵は四谷大塚の偏差値、その他個人塾や全国共通模試などの偏差値は市進ゼミや首都圏模試、の偏差値を見るようにしてください。
また、ここで掲載している偏差値は、80%合格可能性が高い偏差値を載せていますので、これも参考にしてくださいね。
前置きはこれぐらいにして、こちらが聖望学園中学の基本的な情報となります。
中学校名称 | 聖望学園 |
住所 | 埼玉県飯能市中山292 |
学校HPのURL | http://www.seibou.ac.jp/ |
初年度入学金 | 約103万円 |
6年間の学費目安 | 約470万円 |
男子校・女子校・共学高 | 共学 |
最寄り駅、アクセス | 東飯能駅より徒歩約13分、坂戸駅南口よりスクールバス |
試験回数 | 回 |
実質倍率 | (男子)倍 (女子)倍 |
SAPIX偏差値 | (男子) (女子) |
日能研偏差値 | (男子)35 (女子)35 |
四谷大塚偏差値 | (男子) (女子) |
市進ゼミ偏差値 | (男子)33 (女子)33 |
首都圏模試偏差値 | (男子)40 (女子)40 |
現役進学率 | 72% |
早慶上智現役合格実績 | 2% |
MARCH現役合格実績 | 9% |
併設大推薦率 | 0% |
以上が基本的な情報となります。
まあ正直って、中学受験の偏差値を考えると、進路実績に関しても、こんなもんかな~、って感じですね。
とはいえ、MARCHへの進学も10%近くありますし、そこまで卑下するほどの内容ではありません。
これぐらいなら公立中学校からでも行けるんじゃないの?
なんて疑問を持つ人がいるかもしれませんが、そこはあんまり考えないようにしましょう。
そんなことを言い出したら、公立の中高から東大に進学する天才的な子供だっているわけですし、親子が満足できる結果が出たのであれば、そういったことは考えないようにしましょう。
聖望学園中学の校風や教育方針の特徴は?
聖望学園中学は飯能市にあるルーテル教会系キリスト教の共学中高一貫校です。
キリスト教の教えに基づく教育を行い、「キリスト教主義教育をとおして神を敬い、人を愛し、正義を重んじ、信仰にたつ人間の形成」を建学の精神としています。
最寄り駅は、飯能駅、東飯能駅で、両駅から徒歩で通学することができます。また鶴ヶ島方面、坂戸方面、狭山方面のスクールバスが運行されており、埼玉県各方面から通学がしやすくなっています。
生徒一人一人の個性を磨き、個々の能力を最大限活かすため、中学は1学年50名程の少人数制となっています。また、中学でのコース分けはありませんが、高校からは進路希望や学力に合わせた3コースに分かれます。教育の特徴として、英語教育、グローバル教育に力を入れています。習熟度別授業を採用し、ネイティブスピーカーの授業も行われるほか、海外留学制度や研修プログラムも豊富に用意されています。
中学卒業後はほとんどの生徒が聖望学園高校に進学します。
大学合格実績としては、おおよそ、国公立5名、早慶上理10名、GMARCH50名、日東駒専40名となっています。
海外大学や芸術系、体育系の合格実績もあり、生徒個人の将来の希望や個性にあわせた進路指導を行っています。
部活動は中高あわせて、運動系が17、文化系が17あります。キリスト教の学校らしいハンドベルや聖歌隊があります。なかでもハンドベル部は世界大会に参加するほどの実力です。
聖望学園中学の入試説明会や学校説明会で得られる情報は?
聖望学園中学の学校説明会は、今年度は全5回行われました。内容としては、学校説明や入試情報についてです。直前期には入試直前入試相談会が開かれますので、試験に不安がある場合や併願校選びの参考にしてください。
またオンラインでの学校説明会も月2回ほどのペースで開かれています。学校ホームページではミニ説明会の動画が公開されていますので、まずは学校の概要を知るために視聴するのが良いでしょう。
6月頃にはオープンスクールが開催されます。体験授業や部活動見学をすることができます。また、文化祭や体育祭も見学することができますので、入試までに在校生の様子や学校の雰囲気を掴んでおくとよいでしょう。
こういったカトリック系、人格形成、って本当に行ってみて、学校の雰囲気と合わせて体験してみないと、しっくりくるかどうかってのが、なかなか分かりません!
絶対にカトリックが嫌だとかそうおいった理由がある場合を除けば、実際に学校に行ってみて、雰囲気が自分の子供にあってそうかどうかを見極めるような時間をしっかりと取るようにしてくださいね
聖望学園中学の試験問題の傾向や対策は?
聖望学園中学の入試は、2教科型、4教科型、適性検査型、英語入試、1教科型、プレゼンテーション型など多様な方式があります。2教科型の場合は、国語(40分100点)と算数(40分100点)、4教科型は国語(40分100点)、算数(40分100点)、理科(20分50点)、社会(20分50点)となっています。
国語は、漢字問題、語句問題と読解問題が出題されます。読解力と文章表現力を重視しています。
算数は大問5題構成となっています。前半は基礎から標準レベルの問題が多いので、ケアレスミスに気を付けて確実に得点しましょう。
理科は大問3題で各分野からバランスよく出題されます。記述問題や計算問題で差がつきやすいので対策しておきましょう。
社会は大問3題構成です。基礎知識を問う問題が多いので、基礎をしっかり固めておきましょう。
この偏差値帯の学校の入試問題であれば、そこまで複雑な問題が出てくることはありません!
特別な教材を選ぶ必要もなく、子供が気に入って、内容について最初から最後まで丸暗記するレベルまで読み込めるような教材であれば、どれを選ぼうとも困ることは無いと言えます。
聖望学園中学の良い口コミ、評判は?
少人数でアットホームな雰囲気です。いじめもなく、クラス、学年でみんな仲が良いという印象です。先生との距離も近く、相談事もしやすいようです。
縦のつながりもあり、先輩からもサポートしてもらえる環境があります。
田舎なので危ない繁華街などがないのは良いです。学校周辺はのんびりしている雰囲気です。
制服が可愛いのが気に入っています。
在校生による授業アンケートを実施するなど、生徒中心の学校だと感じます。
聖望学園中学の悪い口コミ、評判は?
学力の差はどうしてもあります。
駅から歩くのが大変です。電車の本数が少ない路線もあるのでアクセスはよくないです。
少人数なので、部活動はあまり盛んではないです。高校の強化部以外はあまり熱心ではありません。行事面でもいまひとつ盛り上がりにかけます。
設備面があまり充実していないです。トイレが汚かったり、エアコンが効かなかったりします。校庭もとても狭いです。
高校から入学する生徒は滑り止めで入学してきた人が多い印象です。
まとめ:聖望学園中学の進路実績や評判まとめ
いかがですかね?
聖望学園は狭山市と少し田舎にあり首都圏からの肩慣らし受験も少なめなので、偏差値帯としても低めに設定されている学校です。
まあこのあたりの学校からなので、なかなか有名私立大学からの推薦入試枠は無いのですが、それでもしっかりとMARCHレベルであれば進学実績を出している学校になります
こと聖望学園の評判や口コミを調べている親御さんであれば、もしかすると他の中学受験ブログなんかで、非常に悪くこき下ろされ、底辺校なんて揶揄されているのを見てガッカリしている方も多くいるかもしれません。
ですが、私はここで何度も言っておきたいのですが、偏差値が低くて底辺校と言われようと何だろうと、親子が悩んで選んでいくと決めてご縁ができたのであれば、そこが現時点で行く価値のある学校です!
底辺校なんて周りが勝手に言っているだけで、通ってみたら良い学校なんていくらでもあります。
行ってみないと学校の雰囲気なんて分からないことがほとんどですし、偏差値で選んだ有名校に行ったところで、いじめや集団のレベルの高さで深海魚となって浮上してこれない生徒になる可能性もあります。
結局、中学受験って、選んだ学校に6年間通うのは、ほかならぬ子供です!
6年生ってまだまだ子供ですが、自我も出てきて、自分で選んだ学校こそ、愛着もわいてきて、通う気になるものです。
子どもが学校見学に行って、そこで本当に気に入って縁ができたのであれば、そこに親がとやかくゴチャゴチャ言うべきではありません!
親のやるべきことと過干渉、しっかりと切り分けることを覚えておいてくださいね