西武学園文理中学校の受験を考えている方向けに、ここでは様々な情報をまとめていきます。
入試日程も東京よりも早く、入試慣れやすべり止めとしても人気の学校です
中学校選び、本当に難しいですよね~
ここでは、そんな中でも学校の指導方針や進学実績、MARCHへの進学率や現役進学実績、といった情報をメインにまとめていきます。
また学校の進路指導方針や中学受験の入試出題内容や対策、といった現実的な話も紹介していきます。
受験を考えている方は、学校選びの参考にしてくださいね。
記事の想定読者
- 西武学園文理の受験を考えている子供や保護者
- 大学への進学実績、私立大学からの推薦入学もらえる率
- 過去問の傾向や対策
あなたが得られる情報
西武学園文理の学費や偏差値、進学率などの基本情報まとめ
それでは、まずは西武学園文理中学の学費や偏差値、進学率や住所などの最寄り駅情報、といった一般的な情報について、紹介させてもらいますね。
倍率や偏差値などは、基本的には、一番合格しやすい、メインとなる試験での情報を載せています。
特待生選抜など見かけ上の偏差値稼ぎデータは意味がないと思っていますので、なるべく合格性も多い試験について、倍率や偏差値を載せるようにしています。
偏差値についても補足します。
偏差値は、受験生のレベルによって大きく異なるのは知ってますよね?
ここでは、大手進学塾代表として、SAPIX、日能研、四谷大塚、市進ゼミ、首都圏模試、といった各試験の偏差値について、記載しています。
受ける模試によって、偏差値はかなり異なりますので、あなたが普段受けている模試の種類の偏差値を確認するようにしてくださいね。
サピ生はSAPIXの偏差値、日能研の生徒は日能研の偏差値、四谷大塚、早稲アカ、馬淵は四谷大塚の偏差値、その他個人塾や全国共通模試などの偏差値は市進ゼミや首都圏模試、の偏差値を見るようにしてください。
また、ここで掲載している偏差値は、80%合格可能性が高い偏差値を載せていますので、これも参考にしてくださいね。
前置きはこれぐらいにして、こちらが西武学園文理の基本的な情報となります。
中学校名称 | 西武文理 |
住所 | 埼玉県狭山市柏原新田311−1 |
学校HPのURL | https://www.bunri-s.ed.jp/ |
初年度入学金 | 約166万円 |
6年間の学費目安 | 約630万円 |
男子校・女子校・共学高 | 共学 |
最寄り駅、アクセス | 新狭山駅北口よりスクールバス、川越駅西口よりスクールバス |
試験回数 | 7回 |
実質倍率 | (男子)1倍 (女子)1倍 |
SAPIX偏差値 | (男子)31 (女子)31 |
日能研偏差値 | (男子)46 (女子)46 |
四谷大塚偏差値 | (男子)41 (女子)42 |
市進ゼミ偏差値 | (男子)40 (女子)40 |
首都圏模試偏差値 | (男子)50 (女子)50 |
現役進学率 | 69% |
早慶上智現役合格実績 | 10% |
MARCH現役合格実績 | 31% |
併設大推薦率 | 1% |
以上が基本的な情報となります。
西武文理の特徴として、共学校の割には現役進学率が低い!
ってのがあげられます。
多くの親御さんにとって、せっかく私立中高と6年間も通わせているのに、さらに大学に入るために浪人で1年2年、なんて考えたくもないですよね?!
特に共学や女子校ではこの現役進学率が高くなるように進路指導を行うことがほとんどなのです。
それなのに、この学校では現役進学率が7割を切っているので、これはかなり問題ですね・・
浪人率が31%って、要は3人に1人が浪人している・・・
って、ちょっと厳しい数値ではあります。
学校自体はのびのびとして口コミや印象は悪くはないのですが、この点は少しマイナスポイントなので、入学を考えている方は、注意するようにしてください。
倍率や偏差値など受験年によって若干異なることはありますが、人気校はいつも人気校ですし、偏差値もそこまで上下に動くようなものではないので、参考にしてみて下さいね。
西武文理中学の校風や教育方針の特徴は?
西武学園文理中学は、「進学教育」「グローバル教育」「人間教育」を3つの柱とする中高一貫校です。
西武文理大学、および西武学園文理小学校が併設されています。自然豊かな狭山市にあり、新狭山駅、東飯能駅、川越駅、鶴ヶ島駅などからスクールバスが運行されています。
中学校ではグローバル選抜クラスとグローバルクラスの2コースに分かれており、高校からは先端サイエンスクラスが追加され、3つのコースに分かれます。
人数としては、中学は1学年100名前後、高校は300名前後となっています。
また、習熟度別授業を採用しており、生徒個人の能力、理解度に合わせた授業を行います。
教育の特徴として、西武文理では英語教育と国際理解教育を重視しています。特に研修プログラムが充実しており、グローバルな視野で物事を考えられる生徒を育成することを目標としています。
部活動には、8割以上の生徒が加入しています。中高あわせて、体育系は20種類、文化系は18種類あります。勉強と部活動を両立できるように活動時間は限られていますが、その中でも県大会や関東大会に出場するなど好成績を残しています。ライフル射撃部など珍しい部活もあります。
大学の合格実績としては、国公立大学に30名、早慶上智理科大に40名、GMARCHに130名となっています。また医・歯・薬・獣医学部120名ほど合格者を出しています。東京大学、京都大学をはじめとする最難関国公立大学の合格実績もあり、今後も成長が期待できるといえます。
難関校が難関学部にチャレンジさせている!ってのは、痛しかゆしですね。
子の進路指導のおかげで現役進学率が低い・・・って見方もあるかもしれません。
もしくは、そもそもすべり止めで入学してきている生徒が多く、そもそもの進路志望が高いとか一発逆転を狙っている、とかその辺りはいくつかの理由があるかもしれません。
西武文理中学の入試説明会や学校説明会で得られる情報は?
西武文理中学の学校説明会は、今年度は6月から毎月開催されています。主な内容としては、学校紹介や入試説明となっています。
11月、12月の直前期には入試対策講座が同時に開かれ、各教科の出題傾向と対策について具体的に聞くことができます。
またオンラインでの説明会も開催されており、一定期間視聴できます。
他校の説明会と日程が被ってしまった場合や、併願校選びの参考にしてください。
埼玉私学フェアなど学外での説明会も多数参加していますので、他校と合わせて見学するとよいでしょう。
併願の場合にも一度は学校を訪れ、雰囲気や設備などを実際に見て確かめておくようにしましょう。
学校自体はそこまで特色があるわけではないので、熱望校、第一志望、ってわけでないなら、直前の入試説明会だけでも十分かな、なんて思いますね。
すべり止めとして考えていただけど、秋口に説明会を聞きに行ったら思っていたよりも悪くない!
この学校なら、すべり止めだけど入学させても良いかも・・・
なんていうようなご縁が生まれると良いですね♪
西武文理中学の試験問題の傾向や対策は?
西武文理中学の入試は、4教科入試、適性検査型入試、思考力入試、英語4技能入試の4方式があります。
4教科入試の場合、国語、算数は各50分の100点満点、理科、社会は2教科で60分の各60点満点となっています。
国語は大問4題構成で、読解問題と漢字知識問題が出題されます。読解問題の設問の大半は、記号選択式や書き抜き式となっています。
算数は、大問5題構成です。前半の問題が基礎的な内容になっていますので確実に得点しましょう。
理科は大問4題で各分野からバランスよく出題されます。文章問題や理由を書かせる設問があるので注意しましょう。
社会は大問4題で、やや現代社会や時事問題からの出題が多い傾向があります。記述問題の設問がありますので、簡潔に解答できるよう演習しておきましょう。
標準的な学校ということですが、そこまで大きな特徴、特色はありません!
出題範囲も様々なところからまんべんなく出てきますので、重要だと一般的に言われている単元は、隙間なく埋めていくことが求められます。
偏差値的な難易度はそこまで高くないですが、しっかりと範囲の広い中学受験の勉強を、基本的なところからこなしてきている子供じゃないと、なかなか合格最低点には届かないです。
学校別対策は特に必要ではないですが、標準的な範囲をしっかりと解けるような弁用賀求められますね。
西武文理中学の良い口コミ、評判は?
週3回、S時限という授業前の時間があり、英数国の小テストがあります。合格点を取れないと補習になります。こつこつ勉強する習慣がつくのでよいと思います。学習面でのサポートは手厚いと思います。
英語に力を入れているので、グローバルな分野に興味がある人にはおすすめです。
スカート丈や頭髪など、私立の中では厳しくもなく、緩くもない校則だと思います。
運動系の設備が充実しています。
西武文理中学の悪い口コミ、評判は?
学力の高い子と低い子の差が激しいです。良くも悪くも本人のやる気次第です。
成績のいい子、難関校狙いの子は塾通いしているようです。私立で高い学費を払っているのだから、学校でもう少し面倒を見てくれてもよいのでは、と感じます。
靴下など指定のものが多いので、買いそろえるのが大変です。
アクセスはよくないです。駅から遠く、必ずバスを使わなければいけないところが不便です。
まとめ:西武文理中学の評判や口コミ、進学実績
いかがでしたか?
東京、特に北部にお住まいの方は、中学受験の肩慣らしや併願受験校を考えているときに、選択肢に上がってくることも多い私立中学校になります。
中学入試時点でのレベルとしてはそこまで高くはないのですが、難関大学や医学部系など難関学部への受験を積極的に推し進めており、勉強面でも頑張っているのが特徴です。
ただ、その反面、大学への現役進学率が共学の割には低めに出てきてしまっており、チャレンジさせる校風のメリットデメリットがそのまま出てきてしまっていますね。
学校自体は良くも悪くも普通の平均的な私立中学校として、設備も授業も用意されています。
ただ、学校として補習や放課後特別特訓などにチカラを入れているわけではないので、難関校を狙うのであれば、少なくとも高1から塾通いは当たり前のようにやらないといけません!
学費と塾費用がダブルでのしかかってきますので、その辺りの費用面はしっかりと覚悟して入学させるようにしましょうね