「前日って、勉強させた方がいいの?早く寝かせた方がいいの?」
入試が目の前に来ると、親の方が「何かしてあげなければ」と落ち着かなくなります。でも、前日に点数を上げる方法はありません。
最初に結論を言っておきます。前日にやることは「いつもどおりに過ごして、早く寝る」だけです。勉強は、見慣れたノートを1時間ほど眺める程度にとどめ、新しい問題は解きません。
この記事では、入試1週間前からの生活の整え方、前日の勉強と過ごし方、当日の夜、2日目以降、合格発表の日までを、順番にまとめました。
入試1週間前からの過ごし方
生活を「試験の日」に合わせる
1週間前にやることは、勉強を足すことではなく、生活を試験の日に合わせることです。
- 起きる時刻を、試験開始の3時間前に固定する(休日も同じ)
- 寝る時刻を、ふだんより30分早くする
- 朝ごはんを、当日と同じものにして慣れておく
- 外出から帰ったら手洗い。人混みは避ける
起きる時刻が決まると、寝る時刻も自然に決まります。「早く寝なさい」と言うより、「明日も同じ時刻に起きるよ」と伝える方が、子どもは納得しやすいです。
勉強は「解き直し」と「読み返し」だけ
1週間前からは、新しい問題は解きません。やるのは次の2つです。
- 解いたことのある過去問を、時間を計ってもう一度解く(1日1教科まで)
- まちがえた問題のノートと、要点のまとめを1日1教科ずつ読み返す
最後の1週間に「できなかった問題」ばかり見ると、自信が削れます。「できる問題だけを解く日」を途中に1日入れると、気持ちが安定します。
直前期全体の勉強の進め方は、こちらにまとめています。
あわせて読みたい:中学受験の直前期の勉強法は?12月・1月に「やること」と「やめること」、過去問で点が取れないときの立て直し方
持ち物と道のりは、1週間前に済ませる
持ち物をそろえるのは前日ではなく、1週間前です。前日は「確認だけ」にします。
- 受験票を学校ごとにクリアファイルに分ける
- 筆記用具・腕時計・上履きなど、学校ごとの指定を確かめる
- 会場までの道のりを、1度は親子で歩いておく(試験と同じ時間帯が理想)
持ち物のチェックリストは、こちらにあります。
あわせて読みたい:中学受験当日の持ち物チェックリスト!親の付き添い・服装・朝の過ごし方まで
体調が崩れたときの連絡先を控えておく
1週間前は、感染症がいちばん心配な時期です。熱が出たときに「どこに・何時までに連絡するか」を、学校ごとに控えておきます。
- 学校の電話番号と、問い合わせの受付時間
- 体調不良のときの受験の扱い(募集要項の該当ページ)
- かかりつけの病院の診療時間
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入試前日の過ごし方

前日の勉強は「見慣れたものを1時間」
前日の勉強は、1時間ほどで十分です。やるのは、見慣れたものの読み返しだけです。
- 自分でまとめた要点ノートや暗記カードを、教科ごとに軽く見る
- 第一志望の過去問で、一度解けた問題を1〜2問だけ解いて「解ける」感覚を戻す
- 計算問題を数問、ゆっくり正確に解く
やってはいけないのは、次のことです。
- 新しい問題集や、解いたことのない年度の過去問
- 苦手な単元の総復習
- 夜ふかしして「もう少しだけ」と続けること
前日に新しい失点を作ると、その不安を抱えたまま試験に向かうことになります。前日は「できる」を確かめる日です。
前日の夜は「確認だけ」
前日の夜にやるのは、持ち物の確認と、翌日の段取りの共有です。
- 持ち物をリストで確認する(親子で一緒に。子どもに読み上げてもらう)
- 明日の起きる時刻、家を出る時刻、会場に着く時刻を一緒に確かめる
- 翌日の服を出しておく(脱ぎ着できる重ね着)
- お風呂に入り、ふだんどおりの時刻に布団に入る
前日に「勉強しなさい」と言う必要はありません。やることが終わったら、好きなテレビを少し見て寝るくらいが、ちょうどいい緊張のほぐし方です。
前日の寝る時間と、眠れないとき
寝る時刻は、1週間前から合わせてきた時刻のままにします。「早く寝なさい」と急に1時間早めると、かえって眠れません。
眠れないと言ってきたら、こう伝えてください。
- 「目を閉じて横になっているだけで、体は休んでいるよ」
- 「眠れなくても、明日の点数は変わらないよ」
眠れない夜があっても、1日なら本番の力はほとんど変わりません。親が「眠れたかどうか」を朝に聞くのも避けます。
前日の親の声かけ
前日に親が言う言葉は、短い方がいいです。
- 「ここまでよくやったね」
- 「明日は、いつもどおりやれば大丈夫」
- 「終わったら、何食べたい?」
避けたいのは、「絶対受かる」「ここで決まる」のように、結果に気持ちを向けさせる言葉です。前日は、子どもが「やることは全部やった」と思えるようにするのが親の役目です。
入試当日の夜と、2日目以降の過ごし方
終わった試験の答え合わせはしない
首都圏の入試は、2月1日から数日続けて受ける家庭が多いです。1日目の夜に、終わった試験の答え合わせをするのは避けてください。
- 答え合わせで見つかるのは、ほぼ「できなかった問題」だけ
- 翌日の試験への不安が増える
- 結果はもう変えられない
子どもが「あの問題できなかった」と言ってきたら、「もう終わった試験だから、明日の分だけ考えよう」と切り替えます。
翌日に試験があるときの夜
翌日も試験があるときは、前日と同じ過ごし方です。
- 翌日の受験票・持ち物をリストで確認(学校が変わるので取り違えに注意)
- 翌日の会場までの道のりと、家を出る時刻を確かめる
- 勉強は、翌日の学校の要点を30分ほど見る程度
- 前日と同じ時刻に寝る
午前と午後で2校受ける日は、前の晩に昼食と移動のルートまで決めておきます。当日の朝に考えると、間に合いません。
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合格発表がある日の動き方
2月の入試では、受験した当日の夜や翌日に合格発表がある学校が多く、その結果で翌日以降の受験校が変わることがあります。
- 発表の時刻と、確認の方法(Web・掲示)を学校ごとに控えておく
- 合格・不合格それぞれの場合に、翌日どの学校を受けるかを先に決めておく
- 入学手続きの締め切りも同時に確かめる
合格を見込んでいた学校に落ちたときの、その日の夜にやることは、こちらにまとめています。
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発表日から入学手続きまで

発表を見るのは親が先でもいい
合格発表を親子で一緒に見るか、親が先に見るかは、家庭で決めてかまいません。翌日にも試験がある場合は、親が先に見て、子どもには結果だけ伝える方が気持ちの切り替えがしやすいこともあります。
合格したら、手続きの締め切りをすぐ確かめる
合格したら、入学金の支払い期限と、手続きに必要な書類を確かめます。発表の翌日が締め切りという学校もあります。
あわせて読みたい:中学受験の入学金はいつまでに払う?返金されるか・「捨て入学金」の考え方
繰り上げ合格の連絡が来ることもあるので、発表後しばらくは電話に出られるようにしておきます。
あわせて読みたい:中学受験の繰り上げ合格とは?連絡はいつまで来る?電話に出られなかったときの考え方
全部の結果が出たら、ねぎらう
全部の入試が終わったら、結果がどうであれ、まず「よくやった」と伝えてください。結果の話や、これからの話は、翌日以降で十分です。
1週間前〜発表日の過ごし方を、1枚のチェック表にしました
ここまでの流れを、「1週間前」「前日」「当日の朝」「当日の夜」「発表日」に分けて、親がやることをチェック表にした無料の教材があります。印刷して、冷蔵庫などに貼って使ってください。
入試8週前から入試の週までの勉強の計画は、週ごとのチェック表にした教材があります。
よくある質問
- 前日は何時に寝るのがいいですか?
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時刻の正解はありません。1週間前から合わせてきた「試験開始の3時間前に起きる」から逆算した時刻で、ふだんどおりに寝るのがいちばんです。前日だけ急に早めると、眠れなくなります。
- 前日に塾の授業や自習に行かせてもいいですか?
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塾で「前日の過ごし方」の指導があるなら行ってかまいません。ただし、新しい問題を解く授業なら、家で見慣れたノートを見る方が落ち着きます。帰宅が遅くならないことを条件にしてください。
- 前日に体調が悪くなったらどうすればいいですか?
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まず学校に連絡します。体調不良のときの受験の扱い(別室受験・追試など)は学校ごとに違うので、募集要項の該当ページを前もって確かめておいてください。
- 試験が終わった日、子どもがずっと落ち込んでいます。
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終わった試験の話はせず、翌日の持ち物の確認など「次にやること」に気持ちを向けます。食事と睡眠をいつもどおりにとることが、翌日の試験にいちばん効きます。
- 合格発表を子どもと一緒に見るべきですか?
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家庭で決めてかまいません。翌日にも試験があるなら、親が先に見て結果だけ伝える方が、気持ちを切り替えやすいこともあります。
まとめ:前日は「いつもどおり」がいちばんの準備
- 1週間前から、起きる時刻を試験開始の3時間前に固定し、持ち物と道のりを済ませる
- 勉強は解き直しと読み返しだけ。「できる問題だけの日」を1日入れる
- 前日の勉強は、見慣れたものを1時間ほど。新しい問題は解かない
- 前日の夜は、持ち物の確認と翌日の段取りの共有だけ。寝る時刻は変えない
- 親の言葉は短く。「ここまでよくやったね」「いつもどおりで大丈夫」
- 終わった試験の答え合わせはしない。翌日の学校の分だけ考える
- 発表の時刻と手続きの締め切りを学校ごとに控え、合否それぞれの翌日の動きを先に決めておく
前日に親ができることは、勉強を足すことではなく、子どもが「やることは全部やった」と思えるようにすることです。いつもどおりの夜を過ごして、いつもどおりの朝を迎えてください。