塾なし中学受験の家庭向け勉強法:日本の気候と雨温図を教えます!6つの気候区分と見分け方

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「雨温図の問題で、どの都市か見分けられない」「日本海側と太平洋側の気候のちがいを、理由まで説明できない」

日本の気候は、中学受験の社会の地理で、必ずといってよいほど出題される単元です。特に、雨温図(月ごとの気温と降水量を表したグラフ)を見て、どの都市かを答える問題は定番です。

気候の問題は、6つの気候区分の特ちょうを丸暗記するだけでは解けません。「なぜその地域では冬に雪が多いのか」といった理由を理解しておくと、見たことのない雨温図でも答えられるようになります。この記事では、塾なしで中学受験を目指すご家庭に向けて、日本の気候のしくみ、6つの気候区分、雨温図の見分け方と、家での覚え方をまとめました。

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目次

日本の気候を決めるもの

季節風

日本の気候に大きな影響をあたえているのが、季節によって向きが変わる風、季節風です。

  • 夏:太平洋から、南東の季節風がふく。しめった空気を運び、太平洋側に雨を降らせる
  • 冬:大陸から、北西の季節風がふく。日本海をわたるときに水分をふくみ、日本海側に雪を降らせる

冬の季節風は、日本海側に雪を降らせたあと、山地をこえて太平洋側にふき下ろします。このときには水分を落としたあとなので、太平洋側は、冬に晴れて乾燥した日が多くなります。

冬は北西の季節風で日本海側に雪、夏は南東の季節風で太平洋側に雨。気候の問題の出発点です。

梅雨と台風

6月ごろから7月にかけて、雨の多い時期が続きます。これを梅雨といいます。北海道には、梅雨がほとんどありません。

夏から秋にかけては、台風が日本にやってきます。台風は、特に沖縄や九州、太平洋側の地域に大雨や強風をもたらします。

6つの気候区分

日本の6つの気候区分と特ちょうをまとめた図。北海道の気候、日本海側の気候、太平洋側の気候、中央高地の気候、瀬戸内の気候、南西諸島の気候

日本の気候は、大きく6つに分けられます。

気候区分主な特ちょう代表的な都市の例
北海道の気候冬の寒さがきびしい。梅雨がほとんどない札幌
日本海側の気候冬に雪が多く、冬の降水量が多い上越(高田)、金沢
太平洋側の気候夏に雨が多く、冬は晴れて乾燥する東京、静岡、高知
中央高地(内陸)の気候降水量が少なく、夏と冬の気温差が大きい松本、長野
瀬戸内の気候降水量が少なく、1年を通して温暖岡山、高松
南西諸島の気候1年中暖かく、雨が多い那覇

中央高地と瀬戸内で雨が少ない理由

中央高地と瀬戸内は、どちらも降水量が少ないのが特ちょうです。これは、まわりを山地に囲まれていて、夏の季節風も冬の季節風も、山地にさえぎられるからです。

  • 中央高地:周りを高い山に囲まれた内陸にある。標高が高く、冬は寒い
  • 瀬戸内:北の中国山地と、南の四国山地にはさまれている。冬も比較的暖かい

瀬戸内は雨が少ないため、昔から水不足になりやすく、讃岐平野(香川県)などには、水をためておくため池がたくさんつくられてきました。

雨温図の読み方

雨温図は、1つのグラフに、月ごとの気温(折れ線グラフ)と降水量(棒グラフ)をかいたものです。

  • 折れ線グラフ:月ごとの平均気温。左のたて軸の目もり(℃)で読む
  • 棒グラフ:月ごとの降水量。右のたて軸の目もり(mm)で読む

左右の目もりを取りちがえると、まったくちがう答えになってしまいます。まずは、どちらの軸が気温で、どちらが降水量かを確認しましょう。

雨温図の見分け方の手順

雨温図を見たら、次の順番で確かめると、6つの気候区分を見分けやすくなります。

  1. 冬の気温を見る:1月の気温が0℃を大きく下回り、夏もすずしい→北海道の気候
  2. 冬の降水量を見る:12月〜2月の降水量が夏より多い→日本海側の気候
  3. 夏の降水量を見る:夏の降水量が多く、冬が少ない→太平洋側の気候
  4. 1年中降水量が少ない:冬の気温が低く、夏との差が大きい→中央高地、冬も温暖→瀬戸内
  5. 冬でも気温が高く(15℃を下回らないくらい)、雨が多い→南西諸島の気候

雨温図は「冬の気温」→「冬の降水量」→「夏の降水量」→「全体の降水量」の順に見ます。

まちがえやすい組み合わせ

  • 北海道と中央高地:どちらも冬が寒い。北海道は夏もすずしく、中央高地は夏はしっかり暑くなる
  • 中央高地と瀬戸内:どちらも降水量が少ない。冬の気温で見分ける
  • 太平洋側と南西諸島:どちらも雨が多い。冬の気温で見分ける

よくあるまちがいと対策

  • 気温と降水量の目もりを取りちがえる:最初に左右の軸の単位を指でさしてから読む
  • 日本海側の雪を、冬の降水量として見落とす:雪も降水量にふくまれることを確認する
  • 季節風の向きを逆に覚える:日本地図に、夏と冬の季節風の矢印をかきこんで覚える
  • 気候区分の名前だけ覚えて、理由を説明できない:「なぜ雨が多い(少ない)のか」を一言で言えるようにする

家庭での覚え方のコツ

白地図に色をぬる

日本の白地図に、6つの気候区分を色分けしてぬってみましょう。代表的な都市にも印をつけると、地図と雨温図が頭の中でつながります。

旅行や天気予報と結びつける

テレビの天気予報で、冬に日本海側に雪マークが並び、太平洋側が晴れマークになっている日があれば、「これが冬の季節風の影響だよ」と話してみてください。旅行先の気候を事前に調べるのもおすすめです。

理由を言葉で説明させる

「金沢は冬に雨や雪が多いのはなぜ?」と聞いて、子どもに説明させてください。季節風・山地・海の位置を使って説明できれば、雨温図の問題にも強くなります。

日本の気候のよくある質問

雨温図の数字は覚える必要がありますか?

細かい数字を覚える必要はありません。「冬に0℃を下回るか」「冬と夏のどちらの降水量が多いか」「1年中少ないか」といった、グラフの形の特ちょうをつかむことが大切です。ただし、代表的な都市の雨温図は、参考書や資料集で実際の形を何度も見ておきましょう。

世界の気候も出題されますか?

中学受験では、日本の気候が中心ですが、学校によっては世界の気候や、日本と関係の深い国の気候が出ることもあります。まずは日本の6つの気候区分を確実にしてから、余裕があれば世界の気候に進みましょう。

気候は農業や産業とどうつながりますか?

気候は、その地域でさかんな農業や産業と深く結びついています。たとえば、雨が少ない瀬戸内ではため池がつくられ、暖かい地域では野菜を早く育てる促成栽培がさかんです。気候を学んだら、農業の単元とあわせて整理すると、知識がつながって覚えやすくなります。

日本の気候の家での進め方

塾なしで進める場合は、次の順番がおすすめです。

  1. 季節風・梅雨・台風のしくみ
  2. 6つの気候区分と、その理由
  3. 雨温図の読み方
  4. 見分け方の手順で、代表的な都市の雨温図を判断する

1日20〜30分、白地図と雨温図をセットで見ながら進めましょう。

練習問題にチャレンジ

問題1:冬に北西の季節風がふくと、日本海側と太平洋側の天気はそれぞれどうなりますか。

問題2:ある都市の雨温図は、1年を通して降水量が少なく、冬の気温が0℃前後まで下がり、夏との気温差が大きくなっていました。どの気候区分の都市だと考えられますか。

問題3:瀬戸内の気候の地域で、ため池が多くつくられてきた理由を説明しましょう。

問題4:冬でも暖かく、1年中雨が多い気候区分は何ですか。

答え

問題1:日本海側では雪が多く降り、太平洋側では晴れて乾燥した日が多くなります。季節風が日本海で水分をふくんで日本海側に雪を降らせ、山地をこえて太平洋側にふき下ろすからです。

問題2:中央高地(内陸)の気候です。降水量が少ない点は瀬戸内と同じですが、冬の気温が低く、夏との差が大きいことで見分けます。

問題3:北の中国山地と南の四国山地に季節風がさえぎられ、1年を通して降水量が少ないため、農業や生活に使う水をためておく必要があったからです。

問題4:南西諸島の気候です。

記述の問題では、「季節風」「山地」などの言葉を使って、理由を短くまとめる練習をしておきましょう。

練習プリント(無料)

この記事の内容をたしかめる「初級」の練習プリントです。問題1ページと、解答・要点まとめ1ページのA4のPDFです。印刷して使ってください。

まとめ:気候は「季節風と山地」で考える

日本の気候は、冬の北西の季節風と、夏の南東の季節風、そして山地の位置によって、6つの区分に分けられます。雨温図は、冬の気温、冬の降水量、夏の降水量、全体の降水量の順に見ていけば、見分けられます。理由とセットで覚えることが、得点への近道です。

気候と結びつく農業は日本の農業の特色と産地の覚え方、社会のほかの分野は時代の流れから覚える歴史の勉強の順番や憲法・三権分立から時事問題までの覚え方で解説しています。

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