塾なし中学受験の家庭向け勉強法:概数を教えます!四捨五入・切り上げ・切り捨てと「範囲」を答える問題

  • URLをコピーしました!

「千の位までの概数と、千の位を四捨五入するのが、同じなのかちがうのか分からない」「四捨五入して3500になる数の範囲を答える問題で、いつも1つずれる」

概数は、中学受験の算数で、計算問題や文章題の中によく出てくる単元です。四捨五入のしかたはもちろん、四捨五入する前の数の範囲を答える問題や、切り上げ・切り捨てを使い分ける文章題も出ます。言葉の意味をきちんと区別することが大切です。

この記事では、塾なしで中学受験を目指すご家庭に向けて、概数の基本と、よく出る問題の解き方をまとめました。

学年・状況に合わせた中学受験の始め方をチェック

中学受験の始め方ガイドを見る
目次

概数の3つの方法

およその数を概数といいます。概数にする方法は3つあります。

方法やり方38472を千の位までにすると
四捨五入すぐ下の位が0〜4なら切り捨て、5〜9なら切り上げ38000
切り上げすぐ下の位から下に0でない数があれば、1つ上げる39000
切り捨てすぐ下の位から下を、すべて0にする38000

「千の位まで」の概数にするときは、1つ下の百の位で判断します。

言い方のちがいに注意

  • 「千の位までの概数」:百の位を四捨五入する
  • 「千の位を四捨五入する」:千の位で判断して、一万の位までの概数にする
  • 「上から2けたの概数」:上から3けた目を四捨五入する

例題1:38472を、上から2けたの概数にしましょう。また、千の位を四捨五入しましょう。

上から2けたの概数は、上から3けた目の4を四捨五入して38000です。千の位を四捨五入すると、千の位の8を見て切り上げるので、40000です。

「〜の位まで」は、その1つ下の位を見る。「〜の位を四捨五入」は、その位そのものを見る。

以上・以下・未満・こえる

言葉その数をふくむか例
以上ふくむ5以上は、5、6、7…
以下ふくむ5以下は、5、4、3…
未満ふくまない5未満は、4、3…(5は入らない)
こえるふくまない5をこえるは、6、7…(5は入らない)

四捨五入する前の範囲

四捨五入して百の位までの概数にすると3500になる数の範囲の図。数直線上で3450から3549までが3500になる。整数なら3450以上3549以下、小数もふくめるなら3450以上3550未満

例題2:百の位までの概数にすると3500になる整数のうち、いちばん小さい数といちばん大きい数を答えましょう。

十の位を四捨五入して3500になるのは、3450から3549までです。いちばん小さい数は3450、いちばん大きい数は3549です。

小数もふくめる場合は、「3450以上3550未満」と答えます。3550は3600になるので入りません。

範囲の問題は、数直線をかいて、両はしが入るかどうかを1つずつ確かめます。

見積もりの計算

計算の答えをおよそで知りたいときは、先に概数にしてから計算します。

例題3:1こ398円の品物を21こ買うと、代金はおよそ何円ですか。上から1けたの概数にして見積もりましょう。

398円を400円、21こを20ことみて、400×20=8000円くらいです。

かけ算やわり算の見積もりでは、それぞれを上から1けたの概数にすると、計算が簡単になります。

切り上げ・切り捨てを使う文章題

例題4:125人が、40人乗りのバスに乗ります。バスは何台必要ですか。

125÷40=3あまり5です。あまった5人も乗る必要があるので、切り上げて4台です。

例題5:1000円で、1さつ120円のノートは何さつ買えますか。

1000÷120=8あまり40です。40円では1さつ買えないので、切り捨てて8さつです。

「全員が乗る」「全部入れる」は切り上げ。「何こ買える」「何こ作れる」は切り捨て。

わり算と四捨五入の範囲

例題6:ある整数を4でわり、商の小数第1位を四捨五入したら6になりました。ある整数をすべて答えましょう。

商は5.5以上6.5未満です。4をかけると、ある整数は22以上26未満なので、22・23・24・25です。

26÷4=6.5は四捨五入すると7になるので、入りません。

わり算の商を概数で表す

わり切れないわり算では、商を概数で表します。

例題7:7÷3の商を、小数第2位を四捨五入して、小数第1位まで求めましょう。

7÷3=2.333…です。小数第2位の3を四捨五入(切り捨て)して、2.3です。

「小数第1位まで」と言われたら、1つ下の小数第2位まで計算してから四捨五入します。最後まで計算しなくてよいので、時間の節約にもなります。

商を概数で求めるときは、四捨五入する位の1つ下まで計算します。

概数が使われる場面

ニュースや新聞では、人口や来場者数、売り上げなどを概数で表すことがよくあります。「約3万人」「およそ1億円」のように、細かい数より全体の大きさを伝えたいときに便利です。グラフの目もりを読むときも、概数で読み取ることが多くなります。

よくあるまちがいと対策

  • 「千の位まで」と「千の位を四捨五入」を同じだと考える:見る位がちがう
  • 範囲の問題で、上のはしを入れてしまう:3550は四捨五入すると3600になる
  • 未満を「以下」と同じだと考える:未満はその数をふくまない
  • 文章題で、いつも四捨五入する:場面に合わせて、切り上げか切り捨てかを決める

家庭での教え方のコツ

買い物で見積もりをする

スーパーで、かごの中の品物の代金をおよそいくらになるか、親子で見積もってみましょう。レジの金額とくらべると、概数の便利さが実感できます。

数直線をかく習慣

範囲の問題は、必ず数直線をかいて、はしの数に●(ふくむ)か○(ふくまない)をつけて考えましょう。1つずれるミスが減ります。

言葉の意味を口で言う

「以上・以下・未満・こえる」を、「ふくむ・ふくまない」とセットで声に出して確かめてみてください。

概数のよくある質問

何年生で学びますか?

小学校の算数では、4年生で概数と四捨五入を学びます。中学受験では、範囲を答える問題や文章題として、4〜6年生でくり返し出てきます。

小数の四捨五入も同じですか?

同じ考え方です。「小数第1位まで」なら小数第2位を、「整数で」なら小数第1位を四捨五入します。わり算の答えを「上から2けたの概数で」と求める問題もよく出ます。

割合のグラフとも関係がありますか?

はい、帯グラフや円グラフの百分率は、四捨五入した数で表すことが多いので、合計が100%にならないことがあります。割合のグラフもあわせて確認しましょう。

練習問題にチャレンジ

問題1:46289を、四捨五入して千の位までの概数にしましょう。

問題2:四捨五入して十の位までの概数にすると80になる整数の範囲を、「以上・以下」で答えましょう。

問題3:6352を、四捨五入して上から2けたの概数にしましょう。

問題4:230人が45人乗りのバスに乗ります。バスは何台必要ですか。

答え

問題1:百の位の2を切り捨てて、46000です。

問題2:75以上84以下です。

問題3:上から3けた目の5を切り上げて、6400です。

問題4:230÷45=5あまり5なので、切り上げて6台です。

練習プリント(無料)

この記事の内容をたしかめる「初級」の練習プリントです。問題1ページと、解答・要点まとめ1ページのA4のPDFです。印刷して使ってください。

まとめ:概数は「どの位を見るか」と「はしの数」

概数にするときは、どの位を見て四捨五入するのかを、言い方から正しく読み取りましょう。範囲の問題は数直線をかいて、はしの数が入るかどうかを確かめます。文章題では、場面に合わせて切り上げと切り捨てを使い分けることが大切です。

関連する単元は、計算の工夫、あまりの問題、割合のグラフで解説しています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

中学受験で迷ってる人向けに、役立つ情報を届けます!

目次