塾なし中学受験の家庭向け勉強法:図形の折り返しを教えます!重なる角と辺は同じ、紙テープ・長方形の角度の求め方

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「紙を折った図になると、どの角とどの角が同じなのか分からない」「紙テープを折る問題で、いつも角度がずれてしまう」

図形の折り返しは、中学受験の算数で、角度や長さを求める問題としてよく出る単元です。折り返した部分は、折り目をはさんで元の部分とぴったり重なるので、重なる角や辺の長さは等しくなります。この1つのことを使いこなせば、多くの問題が解けます。

この記事では、塾なしで中学受験を目指すご家庭に向けて、図形の折り返しの考え方と、よく出る問題の解き方をまとめました。

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目次

折り返しの基本

紙を折ると、折り目を対称の軸として、元の部分と折り返した部分が線対称になります。

  • 重なる角の大きさは等しい
  • 重なる辺の長さは等しい
  • 折り目は、重なる2点を結ぶ線を垂直に2等分する

折り返しの問題は「折る前と折った後で、同じ角・同じ辺」に印をつけることから始めます。

問題の図に、同じ大きさの角には同じ印(●や○)、同じ長さの辺には同じ印をつけましょう。これだけで、求めたい角への道すじが見えてきます。

長方形を対角線で折る

折り返しの図。左は長方形ABCDを対角線BDで折り返し、Cが移った点をEとした図で、角DBCと角DBEはどちらも28度、角ABEは90-28×2=34度。右は紙テープを折った図で、折り目とテープの辺がつくる角が70度のとき、折り返した部分と辺がつくる角は180-70×2=40度

例題1:長方形ABCDを、対角線BDで折り返し、頂点Cが移った点をEとします。角DBCが28度のとき、角ABEは何度ですか。

折り返したので、角DBEは角DBCと同じ28度です。長方形の角Bは90度なので、角ABE=90-28-28=34度です。

長方形の角は90度。折り返して重なった角を2つ分ひきます。

紙テープを折る

紙テープの上の辺と下の辺は平行です。紙テープを折る問題では、「折り返しで等しい角」と「平行線の錯角」の2つを使います。

例題2:紙テープを折ったところ、折り目とテープの辺がつくる角が70度になりました。折り返した部分のテープの辺と、元のテープの辺がつくる角は何度ですか。

折り目の両側には、折り返しで同じ70度の角が2つできます。一直線の角は180度なので、残りの角は180-70-70=40度です。

紙テープの問題は「180-(折り目の角)×2」の形になることが多い。ただし、図でどの角かを必ず確かめます。

重なった部分は二等辺三角形

紙テープを折ると、重なった部分に三角形ができます。この三角形は二等辺三角形になります。

  • 折り返しで、折り目の両側の角が等しい
  • 平行線の錯角で、折り目とテープの辺がつくる角も等しい
  • そのため、三角形の2つの角が等しくなり、二等辺三角形になる

例題3:例題2の紙テープで、重なった部分にできる三角形の3つの角を求めましょう。

折り目に接する2つの角は、どちらも70度です。残りの角は180-70-70=40度です。70度・70度・40度の二等辺三角形になります。

正方形の角を折る

例題4:正方形ABCDの頂点Aを、正方形の中心に重なるように折りました。折り目は、もとの正方形の辺とどのような角をつくりますか。

頂点Aと中心を結ぶ線は、対角線の一部です。折り目はこの線に垂直です。対角線は辺と45度の角をつくるので、折り目と辺がつくる角は90-45=45度です。折り目は、辺と45度の角をつくります。

長さを求める問題

折り返した辺の長さは、元の辺の長さと等しくなります。

例題5:長方形ABCD(ABは6cm、ADは10cm)を、頂点Dが辺BC上にくるように、頂点Aを通る線で折りました。Dが移った点をEとすると、AEは何cmですか。

AEは、折る前のADと重なっていた辺なので、AD=10cmと同じです。AEは10cmです。

長さを求める問題でも、「どの辺と重なっていたか」を考えます。

正三角形を折る問題

例題6:正三角形ABCの頂点Aを、辺BC上の点Dに重なるように折りました。折り目と辺AB、ACが交わる点をE、Fとします。角BDEが40度のとき、角CDFは何度ですか。

折り返したので、角EDFは元の角A(正三角形の角)と同じ60度です。点Dは辺BC上にあるので、角BDE・角EDF・角CDFの合計は180度です。角CDF=180-40-60=80度です。

頂点を折った問題では「元の頂点の角が、移った先でもそのまま残る」ことを使います。

折り返しの問題で使う角のきまり

折り返しの問題では、次のきまりを組み合わせて使います。

  • 三角形の3つの角の和は180度、四角形の4つの角の和は360度
  • 一直線の角は180度、1回転の角は360度
  • 正三角形の1つの角は60度、正方形・長方形の1つの角は90度
  • 平行線の錯角・同位角は等しい

折り返しで等しい角を見つけたら、このどれかと組み合わせると答えにたどり着けます。

よくあるまちがいと対策

  • 重なる角をまちがえる:折る前の図と折った後の図で、同じ部分に印をつける
  • 一直線の180度を使い忘れる:折り目のまわりの角を合計する
  • 紙テープの平行線を見落とす:上と下の辺が平行であることを図に書きこむ
  • 図をそのまま信じて分度器のように読む:図は正確とは限らないので、計算で求める

家庭での教え方のコツ

本当に紙を折ってみる

長方形の紙や紙テープを実際に折って、重なる角を指でなぞってみましょう。どの角とどの角が同じなのかが、手で確かめられます。

印をつける練習

問題の図を写して、同じ角に●、同じ辺に-の印をつける練習だけをしてみてください。印がつけられれば、答えまではあと少しです。

分度器で確かめる

答えが出たら、紙を折って分度器で測ってみると、計算が正しいことが実感できます。

図形の折り返しのよくある質問

何年生で学びますか?

中学受験向けの教材では、角度の学習の応用として、5年生ごろに学ぶことが多い単元です。

線対称とどうつながりますか?

折り返しは、折り目を軸にした線対称です。線対称と点対称で、対称な図形の性質を確認しておきましょう。

角度の基本も必要ですか?

はい、三角形の内角の和、平行線の錯角や同位角など、角度の基本を使いこなせることが前提です。

練習問題にチャレンジ

問題1:長方形ABCDを対角線BDで折り返し、Cが移った点をEとします。角DBCが30度のとき、角ABEは何度ですか。

問題2:紙テープを折ったところ、折り目とテープの辺がつくる角が55度になりました。折り返した部分の辺と元の辺がつくる角は何度ですか。

問題3:問題2で、重なった部分にできる三角形の、いちばん小さい角は何度ですか。

問題4:正方形の紙を対角線で折ると、どんな形になりますか。

答え

問題1:90-30-30=30度です。

問題2:180-55-55=70度です。

問題3:三角形の角は55度・55度・70度なので、いちばん小さい角は55度です。

問題4:直角二等辺三角形です。

練習プリント(無料)

この記事の内容をたしかめる「初級」の練習プリントです。問題1ページと、解答・要点まとめ1ページのA4のPDFです。印刷して使ってください。

まとめ:折り返しは「重なるものは同じ」

図形の折り返しの問題は、折り目を軸にした線対称で、重なる角と辺が等しいことを使います。同じ角や辺に印をつけ、一直線の180度、長方形の90度、平行線の錯角と組み合わせて求めましょう。紙テープの重なった部分は二等辺三角形になることも、覚えておくと役立ちます。

関連する単元は、角度の基本、線対称と点対称、図形の移動で解説しています。

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