子どもたちが中学受験という大きな挑戦に向けて確実に力をつけるためには、幼児、小学校低学年から「フロー」の経験をしっかりと積んで、集中力を高めておくことが重要です。別の言いかたでは、ゾーン、なんて言ったりもします
何人もの子供を見てきていますが、やっぱり塾には行って成績が上がっていく子供、しっかりと志望校に向けて満足のいく中学受験勉強ができている子供って、勉強に打ち込んだ瞬間の集中力は相当にすごいものがあります。
ここでは、そんな中学受験勉強を進める土台にあたる集中力向上に役立つ、フロー状態、というものについて解説します。
普段の生活から親が気にするべきこともかなり多くあるので、しっかりとここで勉強して、子供の成長を邪魔するような声掛けはやめておきましょう
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学習への集中力が、中学受験を乗り切る土台！
中学受験は子供たちにとって大きな挑戦です。
多くの親御さんが子供の成績向上に関心を持ち、家庭学習のサポートを強化することを考えます。
しかしながら、ただ漠然と勉強をさせるのではなく、子供の学習への集中力を高めることが、成功への鍵を握っています。
塾の授業の時間でもテスト問題を解くときでも、成績に直結しているのが、集中力です。
ここでは、集中力と中学受験勉強の成果について、解説します
勉強への集中力を育む環境作り
中学受験の成功のためには、集中できる学習環境が不可欠です。
勉強の成果が出るのか、しっかりと暗記問題を覚えられるか？なんてことを考えたときに、集中力が高ければ高いほど、勉強が進みやすく、理解度も高まりやすいからです。
そのために、親として集中力を高められるような静かで勉強がしやすい環境を整えてあげましょう
まず、静かで整理整頓された勉強部屋を用意します。物が少なく、必要最低限の教材だけを置くことで、子供が勉強に集中しやすくなります。
特に勉強するスペースで注意しておいてほしいのは、子供が椅子に座ったときの視点で周りを見たときに、こどもの邪魔をするようなモノはどけておくようにしましょう。具体的には、子供が興味を持ちそうなものはすべて捨てておく、ぐらいの対応で問題ないと思いますよ。
我々大人でも、仕事中に目につくところにアイフォンといった携帯電話を置いておくだけで作業効率が落ちる、なんて研究結果が出ています。
せっかく子供がやる気になっているのであれば、その集中力、やる気をそがないような勉強環境準備を行ってください
出来ることなら、他の兄弟にもしっかりと説明し、スペースを確保するようにしてください
また、適切な照明と快適な座布団や椅子が勉強の効率をアップさせます。
睡眠と勉強のバランスを！
子供の集中力を上げるためには、まずはしっかりと睡眠時間を確保しておきましょう
塾に行くようになって張り切って勉強をするのは良いのですが、子供の集中力を発揮させるためには、しっかりと睡眠時間も確保してあげてください。
睡眠不足って、実はお酒を飲んで酔っ払ってる人ぐらいに、集中力も思考力も弱っているレベルです。
そんな状態でいくら授業を受けて勉強をしたとしても、身につかない、覚えられないのはすぐに分かりますよね？
子供の勉強の成果を高めて成績アップを考えているのであれば、まずは体力面からしっかりと整えて、集中力を上げられるような工夫をしてあげてください
幼少期のフロー体験が、中学受験の準備になる理由とは？
幼少期のフロー体験が中学受験の準備に役立つ理由は、子どもたちが集中力、持続力、深い学びへの興味を自然に育む機会を提供するからです。
フロー体験とは、完全に何かに熱中する状態を指し、活動に没頭しているときに感じる心地よさや達成感が得られる瞬間です。
この体験を幼少期から積み重ねることは、中学受験のような挑戦を乗り越える際に非常に有益です。
フロー体験をしっかりと経験することで、子供にどういったプラスがあるのかを解説します
集中力の向上
フロー体験を通じて、子どもたちは一つの活動に長時間集中する力を養います。
中学受験の学習では、長時間の集中力が必要とされるため、幼少期からこの力をつけておくと、受験準備がよりスムーズに進む可能性が高まります。
このフロー状態、子供夢中になって何かを楽しんでる状態じゃないとダメなんですね
親が無理やり何かをやらしてもダメですし、子供の能力向上にはつながりません。
子供が遊びでも何でも良いので、何かに夢中になって取り組んでいる状態、この状態をしっかりと作ってあげましょう。
自己肯定感、自己効力感の高まり
子どもたちがフロー体験を通じて何かを成し遂げると、自己肯定感、自己効力感が高まります。
これは、集中して自分だけの力で難しいこと、できなかったことができたときの達成感から味わえるものです
これは自分の能力を信じ、困難に直面しても積極的に挑戦する姿勢を育てることにつながります。
この自信は受験の際にも大いに役立ち、ストレス管理やモチベーションの維持に寄与します。
また、なによりも中学受験に挑む子供に何よりも身に着けておいてほしいものが、この自己肯定感です。
今まで小学校ではクラスでも一番勉強ができて賢いキャラだった子供が、大手進学塾に通い始めた瞬間、一番下のクラスで最下位争い、落ちこぼれになる。なんてことは、本当によく聞きます。
こういった状態からでも、頑張って努力して勉強できる子供もいれば、挫折感を味わってそのまま勉強ができないままの子供もいます。
ここで努力できるかどうか？って時に自己肯定感が高まっている子供かどうか？ってことが挙げられます
ぜひとも中学受験に本格的に挑み始める前に、自己肯定感を高めるような親子の会話、接し方を考えてあげてください
子供にフロー体験を引き起こすために、親ができる手助けは？
子供にフロー体験を引き起こすために行うことは多岐に渡りますが、主に環境の整備、サポートの提供、そして適切な目標設定の三つの要素が重要です。
以下、具体的な方法を詳しく解説します。
子供が熱中できる環境の整備
邪魔が入らない時間と空間の提供が重要です。子供が集中できる静かな場所を確保し、一定時間、他の干渉が入らないようにします。
たとえば、特定の時間を「創造時間」として設け、その部屋には子供以外は誰も立ち入らない。
親としても集中力を切らさないように、なるべく物音は立てないようにする。そのために、その間は携帯電話の通知をオフにする、といった対策が考えらえます。
ちょっとしたことで子供の集中力は切れしまいますので、やるなら徹底的に邪魔をしないような工夫を考えてあげてください
フローを作るために、挑戦できそうな課題設定！
フロー状態を作るためには、子供が熱中して、少し難しいと思えるような課題が必要です。適切な難易度を設定し、チャレンジしないとできないようなレベルの課題、問題を子供に用意するようにしましょう
子供が興味を持ちながらも、それなりに努力が必要なレベルを見極めることが大切です。
楽しい、ってだけではなく、少し難しいことに自分からチャレンジする、っていうその姿勢があるからこそ、こどもがフロー状態に入って集中力が高まります。
目の前の小さな目標を達成することで達成感を感じると同時に、自己肯定感も高まっていきます。
親は、子供がこういった体験をできるように、いくつかの課題を与えてあげるようにしましょう
フロー体験を邪魔してる、親の注意行動３選！
子どもが夢中になって遊んでいる時、親としては様々な心配や要望が生まれるものです。
しかし、子どものフロー体験、つまり集中して没頭している状態を邪魔してしまう行動は、その成長にとって必ずしも良い影響を与えるわけではありません。
子どもがフロー状態に入っている際に、親が避けるべき3つの注意行動を見てみましょう。
過剰な指示やアドバイス
子どもが何かに集中しているとき、特に創造的な活動や問題解決を行っている際に、親が過剰に指示を出したり、アドバイスをしたりすることは避けたほうが良いでしょう。
子ども自身が考え、試行錯誤する過程は非常に重要です。
親がすぐに介入してしまうと、子どもは自分の力で何かを成し遂げる経験や、自己解決のスキルの発展を阻害されてしまう可能性があります。
特に最近の子育てて多いのが、子供に失敗してほしくない。だからあらかじめ親が解決策を調べて、こどもが自然とそれを選ぶように仕向ける。といったことをしている人がおいです。
ただ、本気で集中している時って、すんなりとはうまく行かない、だからできたときに面白いのです。
過度な手助けは子供のためにならないことをしっかりと理解しておいてください
頻繁な声掛けや確認
集中している子どもに対して「大丈夫？」や「何してるの？」と頻繁に声を掛ける行動も、フロー体験の妨げになります。
安心したい親の気持ちは理解できますが、子どもが深く集中している瞬間は、それを尊重し、静かに見守ることが求められます。
不必要な干渉は、子どもが一つのことに集中する力を弱める原因となり得ます。
体調が悪そうとかアブナイとか、子供の身の安全を守るために声掛けが必要。ってことならしょうがないですが、それ以外は辞めておきましょう
部屋が散らかってる。絵具で汚れている。なんて親の都合で子供の集中を邪魔するケースが多いようなので、気を付けてください
親の都合による急な活動の中断
子どもが何かに集中している最中に、「ご飯だよ」「もう寝る時間だよ」といった形で急激に活動を中断させることは、フロー体験を突然停止させることになり、子どもにフラストレーションを感じさせる可能性があります。
可能な限り、子供が満足するまでやりきらせてあげましょう。どうしても遅くなりすぎて眠たそうにしている、なんて時は「あと5分で終わりにしてね」など、事前のアナウンスを入れるよう心掛けると良いでしょう。
これにより、子どもは自分のペースで区切りをつけることができ、自然と次の活動に移りやすくなります。
親としては子どもが安全であり、良い環境で育つことを願いますが、その過程で子どもが自由に探究や学習を楽しむ時間を尊重することも大切です。
フロー体験は、子どもの自立心や問題解決能力を育てる貴重な機会となるため、慎重に接することが求められます。
まとめ：中学受験を考えてる子供にはフロー体験を経験させて
いかがでしたか？
フロー体験、ってあまり聞きなじみのない言葉で、初めて聞いた、なんて人も多くいるかもしれません。
ただ子供の集中力、自己肯定感、自己達成感、といった中学受験を乗り切るために必要な能力を高めるのに非常に行こうな状態を作り上げることができます。
塾に通わせてどれだけ長時間勉強させても、集中していない状態では何も身につきません。
中学受験勉強を始めるための土台、って考え方をもとに、しっかりと子供にフロー体験を味併せてあげてください
