「接続語の空らん問題で、『だから』と『しかし』を何となくで選んでしまう」「『それ』が何を指しているのか、文章の中から見つけられない」
接続語と指示語は、中学受験の国語で、読解問題の中にほぼ必ず出てくる単元です。接続語の空らん補充や、指示語の内容を答える問題は、文と文のつながりを正しく読めているかを確かめる問題です。ここで確実に得点できると、記述問題の土台にもなります。
この記事では、塾なしで中学受験を目指すご家庭に向けて、接続語の種類と選び方、指示語の内容の見つけ方をまとめました。
接続語の6つの種類

| 種類 | はたらき | 主な接続語 |
|---|---|---|
| 順接 | 前の内容から、予想どおりの結果が続く | だから、それで、すると、したがって |
| 逆接 | 前の内容から、予想とちがう結果が続く | しかし、けれども、ところが、だが |
| 並立・累加 | 前の内容に、ならべたり付け加えたりする | そして、また、さらに、しかも |
| 対比・選択 | 前と後をくらべたり、どちらかを選んだりする | または、それとも、あるいは、一方 |
| 説明・補足 | 前の内容を言いかえたり、理由や例を加えたりする | つまり、なぜなら、たとえば、ただし |
| 転換 | 話題を変える | さて、ところで、では |
接続語は、前の文と後の文の「関係」を表す言葉です。まず前後の文の関係を考えてから選びます。
順接と逆接の見分け方
例題1:( )に入る接続語を、「だから」と「しかし」から選びましょう。
A「雨が強くなった。( )、試合は中止になった。」
B「雨が強くなった。( )、試合は最後まで行われた。」
Aは、雨が強くなれば中止になるという予想どおりの結果なので、順接の「だから」です。Bは、予想とちがう結果なので、逆接の「しかし」です。
「予想どおり」なら順接、「予想とちがう」なら逆接。前の文から、後の文が予想できるかを考えます。
説明・補足の接続語
説明文では、説明・補足の接続語がよく出ます。
- つまり・すなわち:前の内容を、まとめたり言いかえたりする
- なぜなら:前の内容の理由を、後で述べる(文末が「〜からだ」になることが多い)
- たとえば:前の内容の具体例を、後で挙げる
- ただし:前の内容に、条件や例外を付け加える
例題2:( )に入る接続語を選びましょう。「わたしは毎朝、早起きをしている。( )、朝の時間は集中しやすいからだ。」(ア:なぜなら イ:たとえば ウ:つまり)
文末が「〜からだ」で、前の内容の理由を述べているので、アの「なぜなら」です。
「つまり」の後には筆者の言いたいことが来やすい。読解では「つまり」の後に注目します。
接続語の問題の解き方
- 空らんの前の文と後の文を、それぞれ短くまとめる
- 2つの文の関係(予想どおり・反対・付け加え・言いかえ・理由・例など)を考える
- 関係に合う接続語を選ぶ
- 選んだ接続語を入れて、前から読んで自然かを確かめる
同じ種類の接続語が2つ選択肢にあるときは、どちらも入ることになるので、別の種類を考え直しましょう。
指示語とは
「これ・それ・あれ・どれ」のように、前に出てきたものごとを指す言葉を指示語といいます。最初の音から、こそあど言葉ともよばれます。
| こ(近い) | そ(相手に近い) | あ(遠い) | ど(分からない) | |
|---|---|---|---|---|
| ものごと | これ | それ | あれ | どれ |
| 場所 | ここ | そこ | あそこ | どこ |
| 方向 | こちら | そちら | あちら | どちら |
| 様子 | こんな | そんな | あんな | どんな |
指示語の内容の見つけ方
- 指示語のすぐ前の文から、さかのぼって探す
- 指示語のあとに続く言葉をヒントにする(「それは赤い」なら、赤いものを探す)
- 見つけた内容を、指示語の位置に入れて読んでみる
- 意味が通れば正解。答えの形を、問題の指定に合わせて整える
例題3:「公園のすみに、小さな花だんがある。それは、近所の人たちが毎日世話をしているものだ。」の「それ」が指す内容を答えましょう。
すぐ前の文から探すと、「公園のすみにある小さな花だん」です。「それ」の位置に入れると、「公園のすみにある小さな花だんは、近所の人たちが毎日世話をしているものだ」となり、意味が通ります。
指示語の内容は、ふつう指示語より前にあります。見つけたら、必ず入れかえて確かめます。
まとめの合図になる言葉
「このように」「こうして」は、指示語をふくんだ、まとめの合図になる言葉です。説明文で段落の初めに出てきたら、それまでの内容をまとめて、筆者の考えを述べることが多くなります。要旨を答える問題では、この後の文に注目しましょう。
よくあるまちがいと対策
- 接続語を、なんとなくの響きで選ぶ:前後の文の関係を言葉にしてから選ぶ
- 「なぜなら」の文末を見落とす:「〜からだ」と対応しているか確かめる
- 指示語の内容を、遠くから探す:まずすぐ前の文から探す
- 指示語の答えを入れて読まない:入れかえて意味が通るか確かめる
家庭での教え方のコツ
会話で接続語を意識する
「今日は雨だね。だから…」「今日は雨だね。でも…」と、親子で文をつなげる遊びをしてみましょう。接続語によって、続く内容が変わることが体で分かります。
読解問題の接続語に印をつける
文章を読むとき、接続語に丸をつける習慣をつけてください。特に「しかし」「つまり」の後は、筆者の言いたいことが来やすいので、線を引くと読解が楽になります。
指示語は「入れかえ音読」
指示語の内容を見つけたら、指示語の部分を答えに入れかえて、声に出して読んでみましょう。自然に聞こえるかで、正しいかどうかが判断できます。
接続語と指示語のよくある質問
何年生で学びますか?
小学校の国語では、3〜4年生ごろに、こそあど言葉や、文と文をつなぐ言葉を学びます。中学受験では、4〜6年生の読解問題の中でくり返し出てきます。
文法の単元とどうつながりますか?
接続語は品詞では接続詞にあたります。国語の文法で、品詞の種類もあわせて確認しましょう。
読解が苦手な子は、何から始めればいいですか?
まず、短い2文の間に入る接続語を選ぶ練習から始めましょう。文と文の関係が読めるようになると、長い文章の読解にもつながります。
練習問題にチャレンジ
問題1:「練習をたくさんした。( )、試合では負けてしまった。」に入る接続語の種類を答えましょう。
問題2:「りんごにしますか。( )、みかんにしますか。」に入る接続語を答えましょう。
問題3:「なぜなら」の文の終わりは、どんな言い方になることが多いですか。
問題4:指示語の内容は、ふつう指示語の前と後のどちらにありますか。
答え
問題1:逆接です(しかし、けれども、など)。
問題2:それともです。
問題3:「〜からだ」「〜からです」です。
問題4:前にあります。
練習プリント(無料)
この記事の内容をたしかめる「初級」の練習プリントです。問題1ページと、解答・要点まとめ1ページのA4のPDFです。印刷して使ってください。
まとめ:接続語は「関係」、指示語は「前から探して入れかえる」
接続語は、前の文と後の文の関係を考えてから選びます。順接と逆接は「予想どおりか、予想とちがうか」で見分けましょう。指示語の内容は、すぐ前の文からさかのぼって探し、指示語の位置に入れて意味が通るかを確かめることが大切です。