塾なし中学受験の家庭向け勉強法:経済のしくみを教えます!家計・企業・政府、需要と供給、円高・円安の覚え方

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「円高と円安で、輸出に有利なのがどちらか、いつも逆に覚えてしまう」「需要と供給の関係が、グラフになると分からなくなる」

経済のしくみは、中学受験の社会の公民分野で、時事問題とあわせて出題されることの多い単元です。お金の流れ、価格の決まり方、日本銀行の役割、円高・円安などが問われます。ニュースで耳にする言葉が多いので、意味をきちんと押さえておくと得点しやすくなります。

この記事では、塾なしで中学受験を目指すご家庭に向けて、経済のしくみの基本を整理し、覚え方をまとめました。

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目次

家計・企業・政府

家計・企業・政府のお金の流れの図。家計は企業に労働力を提供して賃金を受け取り、代金をはらって商品を買う。家計と企業は政府に税金を納め、政府は公共サービスを提供する

経済は、3つの主体の間のお金やものの流れでなり立っています。

主体役割
家計家族の生活。働いて収入を得て、商品やサービスを買う(消費)
企業商品やサービスを作って売り、利益を得る(生産)
政府税金を集め、公共サービスを提供する

家計は「働いて買う」、企業は「作って売る」、政府は「税を集めて公共サービス」。

需要と供給と価格

  • 需要:商品を買いたいと思う量
  • 供給:商品を売るために出す量
状態価格の動き
需要が供給より多い(品不足)価格が上がる
供給が需要より多い(品あまり)価格が下がる

需要と供給が一致するところで決まる価格を、均衡価格といいます。

例題1:冷夏で野菜の収穫量が大きく減りました。野菜の価格はどうなると考えられますか。

供給が減って品不足になるので、価格は上がると考えられます。

品不足なら上がり、品あまりなら下がる。価格は、需要と供給のバランスで動きます。

公共料金と独占禁止法

電気・ガス・水道の料金、鉄道の運賃などは、国民の生活に大きな影響があるので、国や地方公共団体が決めたり認めたりします。これを公共料金といいます。

また、1つの会社や少ない会社が市場を独占すると、価格を自由につり上げられてしまいます。そこで、公正な競争を守るために独占禁止法が定められ、公正取引委員会がこれを運用しています。

日本銀行の3つの役割

日本銀行は、日本の中央銀行です。

役割内容
発券銀行紙幣(日本銀行券)を発行する
銀行の銀行ふつうの銀行にお金を貸したり、預かったりする
政府の銀行政府のお金を預かり、出し入れをする

日本銀行は「発券銀行・銀行の銀行・政府の銀行」。家計や企業と直接取り引きはしません。

なお、硬貨(コイン)は日本銀行ではなく、政府が発行しています。

景気とインフレ・デフレ

  • 好景気(好況):商品がよく売れ、生産がふえ、働く人の収入もふえる
  • 不景気(不況):商品が売れず、生産が減り、失業する人がふえる
  • インフレーション(インフレ):物価が上がり続けること。お金の価値が下がる
  • デフレーション(デフレ):物価が下がり続けること

円高と円安

外国のお金と円を交換するときの比率を、為替相場(為替レート)といいます。

  • 円高:円の価値が上がること。例:1ドル=100円 から 1ドル=80円 になる
  • 円安:円の価値が下がること。例:1ドル=100円 から 1ドル=120円 になる

例題2:日本で2万円の品物をアメリカに輸出します。1ドル=100円のときと、1ドル=80円のときで、アメリカでの値段は何ドルになりますか。

1ドル=100円のときは、20000÷100=200ドルです。1ドル=80円のときは、20000÷80=250ドルです。円高になると、アメリカでの値段が上がり、売れにくくなります。

円高円安
輸出不利(外国で値段が上がる)有利(外国で値段が下がる)
輸入有利(外国の品物が安く買える)不利(外国の品物が高くなる)
海外旅行有利不利

円高は「輸入と海外旅行に有利、輸出に不利」。数字が小さくなるのが円高なので注意します。

働く人を守る法律

働く人の権利を守るために、労働三法が定められています。

  • 労働基準法:労働時間や休日、賃金など、働く条件の最低の基準を定める
  • 労働組合法:働く人が労働組合を作ることなどを認める
  • 労働関係調整法:働く人と会社の争いを解決する手続きを定める

企業と株式会社

企業には、利益を目的とする私企業と、国や地方公共団体が経営する公企業があります。私企業の多くは株式会社です。

  • 株式会社は、株式を発行して、多くの人からお金を集める
  • 株式を買った人を株主といい、会社の利益の一部を配当として受け取る
  • 株主は株主総会に出席して、会社の大切なことを決める

株式会社は「株式でお金を集め、株主に配当をはらう」しくみです。

消費者を守るしくみ

商品を買う人(消費者)を守るしくみもあります。訪問販売などで契約したあとでも、決められた期間内であれば、理由を問わず契約を取り消せるしくみをクーリング・オフといいます。また、製品の欠陥で被害を受けたときに、製造した会社に損害の賠償を求められる法律もあります。

よくあるまちがいと対策

  • 1ドル=80円を円安と考える:100円より少ない円で1ドルと交換できるので円高
  • 円高は輸出に有利と考える:外国での値段が上がるので輸出に不利
  • 日本銀行が硬貨も発行すると考える:硬貨は政府が発行する
  • 品不足なら価格が下がると考える:需要が供給より多いと価格は上がる

家庭での覚え方のコツ

ニュースの為替を見る

ニュースで「1ドル=○円」という表示を見たら、前の日より円高か円安かを親子で話してみましょう。数字が小さくなったら円高、と確かめる習慣がつきます。

野菜の値段を記録する

スーパーで、季節や天候によって野菜の値段がどう変わるかを見てみてください。需要と供給の関係が、身近な例で分かります。

お金の流れを自分で図にする

家族の仕事、買い物、税金を例に、家計・企業・政府の矢印を自分でかいてみましょう。図にすると、流れが整理できます。

経済のしくみのよくある質問

何年生で学びますか?

経済のしくみは、中学校の公民で本格的に学ぶ内容です。中学受験向けの教材では、6年生ごろに公民分野や時事問題として学ぶことが多い内容です。

貿易の単元とどうつながりますか?

円高・円安は、輸出入に大きな影響があります。日本の貿易とあわせて学ぶと、ニュースの理解が深まります。

税金や財政とも関係がありますか?

はい、政府の役割として、税金を集めて公共サービスを提供したり、景気を調整したりします。税金と財政もあわせて確認しましょう。

練習問題にチャレンジ

問題1:商品を買いたいと思う量を何といいますか。

問題2:日本銀行の3つの役割を答えましょう。

問題3:1ドル=120円から1ドル=100円になることを、円高と円安のどちらといいますか。

問題4:日本で3万円の品物を、1ドル=150円のときにアメリカで売ると、何ドルになりますか。

答え

問題1:需要です。

問題2:発券銀行、銀行の銀行、政府の銀行です。

問題3:円高です。

問題4:30000÷150=200ドルです。

練習プリント(無料)

この記事の内容をたしかめる「初級」の練習プリントです。問題1ページと、解答・要点まとめ1ページのA4のPDFです。印刷して使ってください。

中級の問題と「要点まとめ」がついたセット(10単元・A4で62ページ)は、noteで販売しています。この単元は「社会・公民パック」に入っています。

まとめ:経済は「流れ」と「バランス」で考える

経済は、家計・企業・政府の間のお金の流れでなり立っています。価格は需要と供給のバランスで動き、為替相場は円高・円安で輸出入に影響します。日本銀行の3つの役割や、円高が輸出に不利になる理由を、例題の計算とあわせて覚えましょう。

公民のほかの単元は、税金と財政、日本の貿易、公民の勉強法で解説しています。

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この記事を書いた人

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