塾なし中学受験の家庭向け勉強法:花のつくりと受粉を教えます!おしべ・めしべのはたらきと実ができるしくみ

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「子房が実になるのか、胚珠が実になるのか、いつも混ざってしまう」「ヘチマの花にお花とめ花があるのを知らなかった」

花のつくりと受粉は、中学受験の理科の植物分野で、くり返し出題される単元です。花の各部分の名前、受粉と実のでき方、花の種類による特ちょう、受粉を調べる実験などが、図とともに問われます。

この記事では、塾なしで中学受験を目指すご家庭に向けて、花のつくり、受粉のしくみ、よく出る植物の花の特ちょう、受粉の実験を整理し、家での覚え方をまとめました。

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目次

花のつくり

花のつくりの図(アブラナの例)。外側から、がく・花びら・おしべ・めしべの順に並ぶ。おしべの先のやくで花粉がつくられ、めしべの先の柱頭に花粉がつくことを受粉という。受粉すると、めしべのもとの子房が実になり、中の胚珠が種子になる。アブラナはがく4、花びら4、おしべ6、めしべ1

多くの花は、外側から順に、次の4つの部分でできています。

  1. がく:つぼみのときに、花の内側を守る
  2. 花びら:目立つ色や形で、虫を引きよせる
  3. おしべ:先の「やく」で、花粉をつくる
  4. めしべ:先の「柱頭」に花粉がつく。根もとのふくらんだ部分を「子房」という

花のつくりは、外側から「がく・花びら・おしべ・めしべ」の順です。

受粉と実のでき方

おしべでつくられた花粉が、めしべの柱頭につくことを「受粉」といいます。受粉すると、次のように変化します。

  • めしべのもとの子房が、成長して実になる
  • 子房の中にある胚珠が、種子になる

受粉すると「子房が実」に、「胚珠が種子」になります。

例えば、トマトやキュウリの食べている部分の多くは、子房が成長した実で、中のつぶつぶが種子です。

よく出る植物の花

植物花の特ちょう
アブラナがく4・花びら4・おしべ6(長い4本と短い2本)・めしべ1。花びらは1枚ずつはなれている
サクラがく5・花びら5・おしべがたくさん・めしべ1
アサガオ花びらがつながって、ろうとの形になっている。おしべ5・めしべ1
ヘチマ・カボチャ・キュウリお花(おしべだけ)とめ花(めしべだけ)に分かれている。め花の花の下に、実になる部分(子房)がふくらんでいる
トウモロコシお花(くきの先)とめ花(くきのとちゅう)に分かれている。花びらがない

ヘチマ・カボチャはお花とめ花に分かれ、め花の根もとがふくらんでいます。

1つの花におしべとめしべの両方がある花と、ヘチマのように別々の花に分かれている植物があることを、区別して覚えましょう。

花粉の運ばれ方

花粉は、いろいろな方法でめしべに運ばれます。

運ばれ方花の特ちょう例
虫が運ぶ花びらが目立つ、みつやにおいがある、花粉がねばりやすいアブラナ、サクラ、ヘチマ、アサガオ
風が運ぶ花びらが目立たない、花粉が軽く小さく、たくさんつくられるトウモロコシ、イネ、マツ、スギ

スギの花粉が風で遠くまで運ばれるため、春に花粉症になる人が多いことも、この性質と関係しています。

アサガオは、つぼみの中で花がひらく前に、自分のおしべの花粉が同じ花のめしべにつく(自家受粉する)ことが多い植物です。

受粉を調べる実験

受粉しないと実ができないことを、次のような実験で確かめます。

  1. ヘチマ(またはアサガオ)の、まだ開いていないめ花のつぼみを2つ選び、ふくろをかける(アサガオの場合は、つぼみのおしべをすべて取りのぞいてからふくろをかける)
  2. 花が開いたら、一方には花粉をつけて受粉させ、もう一方には花粉をつけない
  3. 両方とも、再びふくろをかけておく
  4. しばらくして、実ができるかを比べる

結果は、受粉させたほうだけに実ができ、受粉させなかったほうはかれて落ちます。

例題1:この実験で、つぼみのうちにふくろをかけるのは何のためですか。

ほかの花の花粉が、虫や風によって運ばれてきて、めしべについてしまうのを防ぐためです。

例題2:アサガオでこの実験をするとき、つぼみのうちにおしべを取りのぞくのはなぜですか。

アサガオは、花が開く前に、同じ花のおしべの花粉で受粉してしまうことが多いからです。

ふくろは「ほかの花粉を防ぐ」、おしべを取るのは「自分の花粉で受粉させない」ため。

花粉の観察

花粉は、けんび鏡で観察できます。アサガオの花粉は大きくてまわりにとげのような突起があり、トウモロコシやマツの花粉は、風で運ばれやすい形をしています。マツの花粉には、空気の入ったふくろがついています。

よくあるまちがいと対策

  • 胚珠が実になると答える:実になるのは子房、種子になるのが胚珠
  • 花のつくりの順番をまちがえる:外側から「がく・花びら・おしべ・めしべ」
  • ヘチマの1つの花に、おしべとめしべがあると考える:お花とめ花に分かれている
  • 実験でふくろをかける理由が書けない:ほかの花粉がつかないようにするため

家庭での覚え方のコツ

本物の花を分解する

アブラナ(菜の花)やサクラの花を1つとって、外側から順にピンセットで取りはずし、紙にはって数を数えてみましょう。がく・花びら・おしべ・めしべの数と位置が、しっかり覚えられます。

野菜や果物を切ってみる

トマトやキュウリ、ピーマンなどを切って、中の種子のようすを観察してみてください。「この部分が子房だったところ」と話すと、受粉と実のつながりが身近に感じられます。

ヘチマやゴーヤを育てる

ヘチマやゴーヤ(ニガウリ)を育てると、お花とめ花のちがいが観察できます。め花の根もとが小さな実の形にふくらんでいるのを見つけると、記憶に残ります。

花のつくりと受粉のよくある質問

何年生で学びますか?

小学校の理科では、5年生で花のつくりと受粉、実のでき方を学びます。中学受験向けの教材では、4〜5年生ごろに学ぶことが多い単元です。

植物の発芽や成長の単元とつながりますか?

はい、受粉してできた種子が、発芽して成長し、また花をさかせる、というつながりで出題されることがあります。発芽と成長の条件、葉のはたらきは植物のはたらきで解説しています。

動物のたんじょうとの共通点はありますか?

花粉がめしべについて種子ができるしくみは、動物の受精と同じように、新しい生命が生まれるしくみです。生命のたんじょうとあわせて学ぶと、理解が深まります。

練習問題にチャレンジ

問題1:花粉をつくるのは、おしべの何という部分ですか。

問題2:受粉したあと、実になるのはめしべの何という部分ですか。

問題3:ヘチマの花は、どのような点でアブラナの花とちがいますか。

問題4:風によって花粉が運ばれる花には、どのような特ちょうがありますか。1つ答えましょう。

答え

問題1:やくです。

問題2:子房です。

問題3:アブラナは1つの花におしべとめしべがありますが、ヘチマはお花とめ花に分かれています。

問題4:花びらが目立たない、花粉が軽く小さい、花粉がたくさんつくられる、などです。

練習プリント(無料)

この記事の内容をたしかめる「初級」の練習プリントです。問題1ページと、解答・要点まとめ1ページのA4のPDFです。印刷して使ってください。

まとめ:花は「つくり・受粉・実」の流れで覚える

花は、外側からがく・花びら・おしべ・めしべでできています。おしべのやくでつくられた花粉がめしべの柱頭につくと受粉し、子房が実に、胚珠が種子になります。ヘチマのようにお花とめ花に分かれる植物や、虫や風による花粉の運ばれ方も、特ちょうとセットで覚えましょう。

生物分野のほかの単元は、植物のはたらき、季節と生き物、こん虫で解説しています。

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この記事を書いた人

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