塾なし中学受験の家庭向け勉強法:ダイヤグラムを教えます!速さのグラフの読み方と出会い・追いつきの解き方

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「ダイヤグラムを見ても、どこから読めばいいか分からない」「2回目に出会うのはいつか、という問題で手が止まる」

ダイヤグラムは、中学受験の算数の速さの単元で、とてもよく出題されるグラフです。横の軸に時間、たての軸に道のりをとり、人や乗り物の動きを線で表します。旅人算の問題をグラフで表したもの、と考えると分かりやすくなります。

この記事では、塾なしで中学受験を目指すご家庭に向けて、ダイヤグラムの読み方の基本、出会いと追いつきの問題、往復の問題を整理し、家での教え方をまとめました。

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目次

ダイヤグラムの読み方

ダイヤグラムは、次のように読みます。

  • 横の軸:出発してからの時間
  • たての軸:出発地点からの道のり(きょり)
  • 線のかたむき:速さ。かたむきが急なほど速い
  • 水平な線:止まっている(時間がたっても、場所が変わらない)
  • 右下がりの線:出発地点にもどる向きに進んでいる

かたむきが急なほど速い。水平な線は止まっている。この2つがダイヤグラムを読む基本です。

線の上の1点を読むと、「出発して○分後に、○mの地点にいる」ことが分かります。速さは、「進んだ道のり÷かかった時間」で、グラフから読み取れます。

2人が出会う問題

ダイヤグラムの図。P地点からQ地点までは1500m。AさんはP地点から分速60m、BさんはQ地点から分速90mで同時に出発し、10分後にP地点から600mの地点で出会う。線が交わる点が出会う時刻と場所で、かたむきが急なほど速い

例題1:P地点とQ地点は1500mはなれています。AさんはP地点から分速60mで、BさんはQ地点から分速90mで、同時に向かい合って出発しました。2人が出会うのは、出発してから何分後で、P地点から何mのところですか。

2人の間のきょりは、1分間に60+90=150mずつちぢまります。1500÷150=10分後に出会います。Aさんは10分で60×10=600m進むので、P地点から600mのところです。

ダイヤグラムでは、2本の線が交わる点が、出会う時刻と場所を表しています。

2本の線が交わる点=出会う(追いつく)時刻と場所です。

追いつく問題

例題2:弟は家を分速50mで出発しました。その6分後に、兄が自転車で分速200mで同じ道を追いかけました。兄が弟に追いつくのは、兄が出発してから何分後で、家から何mのところですか。

兄が出発するとき、弟は50×6=300m先にいます。2人の間のきょりは、1分間に200-50=150mずつちぢまるので、300÷150=2分後に追いつきます。兄は2分で200×2=400m進むので、家から400mのところです。

ダイヤグラムでは、弟の線は原点から出発し、兄の線は横の軸の6分のところから出発します。兄の線のほうがかたむきが急なので、やがて弟の線に追いついて交わります。

グラフから速さを読み取る

例題3:ある人のダイヤグラムで、出発してから10分後に800mの地点にいて、その後5分間は水平な線になり、そのあと再び進んでいました。最初の10分間の速さと、水平な線の意味を答えましょう。

最初の10分間の速さは、800÷10=分速80mです。水平な線の5分間は、800mの地点で止まって休んでいたことを表しています。

往復して2回目に出会う問題

例題4:P地点とQ地点は1500mはなれています。AさんはP地点から分速60mで、BさんはQ地点から分速90mで同時に出発し、それぞれ反対側の地点に着いたらすぐに折り返します。2人が2回目に出会うのは、出発してから何分後ですか。

ダイヤグラムをかくと分かるように、1回目に出会うまでに2人が進んだ道のりの合計は1500m(PQ間の1つ分)です。2回目に出会うまでには、2人とも反対側まで行って折り返しているので、2人が進んだ道のりの合計は、PQ間の3つ分の1500×3=4500mになります。

2人は1分間に合わせて150m進むので、4500÷150=30分後です。

確かめると、Aさんは30分で1800m進み、Qで折り返して300mもどった地点(P地点から1200m)にいます。Bさんは30分で2700m進み、Pで折り返して1200m進んだ地点にいて、同じ場所です。

向かい合って往復するとき、2回目に出会うまでに2人が進む道のりの合計は「PQ間の3倍」です。

ダイヤグラムのかき方のコツ

  1. 横の軸に時間、たての軸に道のりをとり、目もりを書く
  2. 出発の時刻と地点に点を打つ
  3. 速さから、決まった時間後の位置に点を打ち、直線で結ぶ
  4. 折り返しや休けいの時刻を書き入れる

時間の目もりをきりのよい数にすると、交わる点が読み取りやすくなります。

よくあるまちがいと対策

  • かたむきがゆるやかな線を、速いと読む:かたむきが急なほど速い
  • 水平な線を「速さがとても速い」と読む:水平な線は止まっている
  • 追いつく問題で、2人の速さを足す:追いつきは「速さの差」、出会いは「速さの和」
  • 2回目の出会いで、道のりの合計を2倍にする:向かい合って往復するときは3倍

家庭での教え方のコツ

散歩の記録をグラフにする

親子で散歩するときに、何分後にどこにいたかを記録し、ダイヤグラムにかいてみましょう。信号で止まったところが水平な線になるなど、グラフの意味が実感できます。

旅人算と行き来する

文章題を解いたら、ダイヤグラムにかいて確かめる。ダイヤグラムを見たら、文章題に直してみる。この行き来を練習すると、両方に強くなります。

方眼紙を使う

ダイヤグラムは、方眼紙を使うと正確にかけます。目もりを正しくとる練習も、グラフの読み取りにつながります。

ダイヤグラムのよくある質問

何年生で学びますか?

中学受験向けの教材では、5〜6年生ごろに、速さと旅人算を学んだあとで取り組むことが多い単元です。

旅人算とどうつながりますか?

ダイヤグラムは、旅人算の状況をグラフに表したものです。出会いは「速さの和」、追いつきは「速さの差」という旅人算の考え方を、旅人算の解き方で確認しておきましょう。

比を使って解く問題もありますか?

はい、上位校では、ダイヤグラムの中にできる相似な三角形を使って、比で解く問題も出ます。相似の考え方とあわせて学ぶと、解ける問題が増えます。

練習問題にチャレンジ

問題1:2400mはなれた2地点から、Aさんは分速70m、Bさんは分速80mで同時に向かい合って出発しました。2人が出会うのは何分後ですか。

問題2:Aさんが分速60mで出発した4分後に、Bさんが同じ地点から分速100mで追いかけました。BさんがAさんに追いつくのは、Bさんが出発してから何分後ですか。

問題3:ダイヤグラムで、出発してから15分後に1200mの地点にいました。この間の速さは分速何mですか。

問題4:1200mはなれたP地点とQ地点から、分速50mと分速70mの2人が同時に向かい合って出発し、反対側の地点に着いたらすぐに折り返します。2回目に出会うのは何分後ですか。

答え

問題1:2400÷(70+80)=16分後です。

問題2:Aさんは240m先にいます。240÷(100-60)=6分後です。

問題3:1200÷15=分速80mです。

問題4:1200×3÷(50+70)=30分後です。

練習プリント(無料)

この記事の内容をたしかめる「初級」の練習プリントです。問題1ページと、解答・要点まとめ1ページのA4のPDFです。印刷して使ってください。

まとめ:ダイヤグラムは「かたむき」と「交わる点」を読む

ダイヤグラムは、横の軸が時間、たての軸が道のりのグラフです。かたむきが速さ、水平な線は止まっていること、2本の線が交わる点は出会う(追いつく)時刻と場所を表します。旅人算の考え方とセットで練習しましょう。

関連する単元は、速さの基本、旅人算、点の移動とグラフで解説しています。

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