塾なし中学受験の家庭向け勉強法:魔方陣を教えます!1列の和と真ん中の数の求め方、空いたマスのうめ方

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「魔方陣の問題を、当てずっぽうに数を入れて解いている」「真ん中が5になる理由を説明できない」

魔方陣は、正方形のマスに数を入れて、たて・横・ななめのどの列の和も等しくなるようにしたものです。中学受験の算数では、空いたマスに数を入れる問題や、1列の和を求める問題として出題されます。当てずっぽうではなく、計算で決まるポイントを知っておくと、すばやく確実に解けます。

この記事では、塾なしで中学受験を目指すご家庭に向けて、魔方陣の決まりと、問題の解き方をまとめました。

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目次

魔方陣とは

1から9を使った3×3の魔方陣の図。上の段は2・7・6、中の段は9・5・1、下の段は4・3・8。たて・横・ななめのどの列も和が15。真ん中は5で、真ん中をはさんで向かい合う2つの数の和はどれも10

1から9までの数を1つずつ使った3×3の魔方陣の例です。

左真ん中右
上の段276
中の段951
下の段438

たて3列、横3列、ななめ2列の、合わせて8つの列の和が、どれも15になっています。

3×3の魔方陣(1〜9)は、どの列の和も15。真ん中は必ず5です。

1列の和の求め方

1から9までの和は、1+2+…+9=45です。横の3列を合わせると、すべてのマスの和になるので、1列の和は45÷3=15です。

例題1:2から10までの数を1つずつ使って3×3の魔方陣を作ると、1列の和はいくつになりますか。

2から10までの和は、(2+10)×9÷2=54です。横3列で54なので、1列の和は54÷3=18です。

使う数が等間隔に並んでいれば、1列の和は「使う数の真ん中の数×3」としても求められます。2から10なら、真ん中の数は6なので、6×3=18です。

1列の和=使う数の合計÷列の数(3×3なら3)。

真ん中の数の求め方

真ん中のマスを通る列は、たて1列・横1列・ななめ2列の4つです。この4つの列の和を合わせると、15×4=60です。

この60には、真ん中以外のマスが1回ずつ、真ん中のマスが4回ふくまれています。すべてのマスの和は45なので、60-45=15が、真ん中の数の3回分にあたります。真ん中の数は15÷3=5です。

例題2:2から10までの数で作る3×3の魔方陣の、真ん中の数はいくつですか。

1列の和は18なので、4つの列で18×4=72です。すべての和54をひくと、72-54=18が真ん中の3回分なので、真ん中は18÷3=6です。

3×3の魔方陣の真ん中の数=1列の和÷3。使う数のちょうど真ん中の数になります。

真ん中をはさんで向かい合う数

真ん中を通る列は、和が15で真ん中が5なので、真ん中をはさんで向かい合う2つの数の和は15-5=10です。

  • 2と8、4と6、7と3、9と1の組が、それぞれ向かい合う

すみと辺に入る数

1から9の魔方陣では、4つのすみに偶数(2・4・6・8)、4つの辺の真ん中に奇数(1・3・7・9)が入ります。

もし1がすみにあると、1をふくむ3つの列(たて・横・ななめ)で、残り2つの数の和がどれも14になる必要があります。9以下の数で和が14になる組は(5,9)(6,8)の2組しかないので、3つの列をつくれません。そのため、1はすみには入りません。

空いたマスのうめ方

例題3:1から9の数を使った3×3の魔方陣で、上の段の左が4、右が8です。上の段の真ん中と、下の段の左に入る数を答えましょう。

真ん中は5です。上の段の和は15なので、上の段の真ん中は15-4-8=3です。下の段の左は、上の段の右(8)と真ん中をはさんで向かい合うので、10-8=2です。

このように、真ん中→1列の和→向かい合う数、の順に使うと、空いたマスが決まっていきます。

4×4の魔方陣

1から16までの数を使った4×4の魔方陣では、すべての数の和は1+2+…+16=136です。横4列で136なので、1列の和は136÷4=34です。

4×4の魔方陣には、3×3のような「真ん中のマス」はありませんが、1列の和を最初に求める考え方は同じです。4×4の魔方陣の中には、4つのすみの数の和や、真ん中の4マスの和も34になるものがあります。

3×3の魔方陣を作る手順

1から9の魔方陣は、次の順に数を入れると、迷わずに作れます。

  1. 真ん中に5を入れる
  2. すみの1か所に偶数(例えば2)を入れ、真ん中をはさんだ反対のすみに10-2=8を入れる
  3. 残りのすみに、もう1組の偶数(4と6)を、同じように向かい合わせに入れる
  4. 1列の和が15になるように、辺の真ん中のマスに奇数を入れる

例題4:上の手順で、左上に2、右上に6を入れました。上の段の真ん中に入る数はいくつですか。

上の段の和は15なので、15-2-6=7です。

すみの数の置き方を変えると、ちがう形の魔方陣ができます。1から9の3×3の魔方陣は、回したり裏返したりして同じになるものをまとめると、1種類しかありません。

よくあるまちがいと対策

  • 数を当てずっぽうに入れる:1列の和と真ん中の数を、先に計算で決める
  • 1列の和を、使う数の合計÷マスの数にする:合計÷列の数(3×3なら3)
  • 向かい合う数の関係を使わない:真ん中をはさむ2つの数の和は一定
  • 使う数が1〜9でないときも15にする:使う数の合計から求め直す

家庭での教え方のコツ

カードで並べてみる

1から9の数字カードを作り、実際にマスに並べて魔方陣を作ってみましょう。真ん中に5を置くと作りやすいことに、自分で気づけると記憶に残ります。

「なぜ5?」を説明させる

真ん中が5になる理由を、子どもに説明してもらいましょう。説明できれば、使う数が変わった問題にも対応できます。

パズルとして楽しむ

魔方陣は昔から親しまれてきた数のパズルです。数の合計を考える練習にもなるので、遊び感覚で取り組んでみてください。

魔方陣のよくある質問

何年生で学びますか?

中学受験向けの教材では、4〜5年生ごろに、数の性質やパズルの問題として出てくることが多い単元です。

等差数列の和は必要ですか?

はい、使う数の合計を求めるときに、「(最初の数+最後の数)×個数÷2」をよく使います。規則性の問題で確認しておきましょう。

ほかのパズル的な問題もありますか?

虫食い算や覆面算も、条件から数を決めていく問題です。虫食い算と覆面算もあわせて練習しましょう。

練習問題にチャレンジ

問題1:1から9の数を使った3×3の魔方陣で、1列の和はいくつですか。

問題2:3から11までの数を1つずつ使った3×3の魔方陣で、1列の和はいくつですか。

問題3:問題2の魔方陣で、真ん中の数はいくつですか。

問題4:1から9の魔方陣で、真ん中をはさんで7と向かい合う数はいくつですか。

答え

問題1:45÷3=15です。

問題2:3から11までの和は(3+11)×9÷2=63なので、63÷3=21です。

問題3:21÷3=7です。

問題4:10-7=3です。

練習プリント(無料)

この記事の内容をたしかめる「初級」の練習プリントです。問題1ページと、解答・要点まとめ1ページのA4のPDFです。印刷して使ってください。

まとめ:魔方陣は「1列の和」と「真ん中」から

魔方陣は、まず使う数の合計を列の数でわって1列の和を求め、3×3なら真ん中の数を「1列の和÷3」で決めます。真ん中をはさんで向かい合う数の和が一定であることを使えば、空いたマスも順に決まります。当てずっぽうではなく、計算で決めることが大切です。

関連する単元は、虫食い算と覆面算、規則性の問題、推理(条件整理)で解説しています。

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